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Yahoo!ニュースのコメント機能変更が朝令暮改

Yahoo!ニュースがコメント欄に投稿者のYahoo!IDを表示すると発表し、一晩で撤回訂正しました。まさに朝令暮改…!

「Yahoo!ニュース」のコメント機能、投稿主のプロフィールがわかるように -INTERNET Watch コメントを見る コメントを見る

ヤフー株式会社は19日、「Yahoo!ニュース」のコメント機能について、投稿者名の表示方法を2月中に変更する予定だと発表した。

Yahoo!ニュース、コメント投稿主の「Yahoo! JAPAN ID全部表示」は撤回 -INTERNET Watch コメントを見る コメントを見る

ヤフー株式会社は、「Yahoo!ニュース」のコメント機能における投稿者名の表示方法について、Yahoo! JAPAN IDを全部表示するよう変更するとしていた方針を撤回した。ヤフーによると、セキュリティ面で配慮したという。

今回多くの点で批判されたのは、『Yahoo!IDはメールやオークション利用履歴などと紐づけられているにも関わらず過去に遡って表示される』、という点かと思われます。
コメント投稿者の信頼性という点からすればYahoo!プロフィールとの紐付けである程度は担保できるのではないでしょうか?あるいはほとんど宣伝リンクとしてしか機能していないYahoo!ブックマークと連動させるということも考えられそうなんですが、何で匿名掲示板状態から一足飛びにYahoo!ID開示に飛ぶのか、日本のウェブ企業のソーシャルメディア活用は複雑怪奇ですね。

関連エントリー

Future is mild : Yahoo!ニュースのコメント機能がリニューアルされる コメントを見る コメントを見る
今まで一切IDやハンドルが表示されていなかったので、ID表示と投稿履歴は一定の効果があるとは思いますが、Yahoo!IDを一部伏せ字で表示というのが意味が分かりません。表示させるならYahoo!プロフィールで設定した表示名ではないでしょうか?

禁煙ファシズムと戦う

stars 禁煙ファシズムと戦う

最初に断っておくと、俺は喫煙者。マルボロを一日一箱ほど吸う。
ただし、灰皿のないところでは吸おうと思わないし、煙草が苦手な人の前で吸うような人でなしな事はしない。自分の吐いた煙でさえ、自分にかかれば煙い。ましてや吸わない人なら、と言うぐらいの想像力とマナーはわきまえている。
だから、健康増進法と云う正体不明な法律によって街中から灰皿が撤去されている現状はどうにも納得がいっていない。税金ばかり取って酷い仕打ちだと思う。更に言えば、煙草を販売しながら喫煙コーナーすらない大型店舗もある。俺は高速を良く利用するのだが、サービスエリアで休憩しようとすると灰皿は屋外にしかなく、しかも屋根すらまともになかったりする。雨の日や冬の寒い日など、かじかみながら一服しなければならない。
で、本書の内容と云えば、まず企画者の小谷野 敦氏の檄文があり、その後過去に発表された斉藤氏と栗原氏のレポートが続く。小谷野氏は自身のウェブログそのまんまの調子で、知っているものはついニヤリとするだろうが、どうにも小物に絡み過ぎる嫌いがあり、それが読者には不評なようだ。もし、これが啓蒙を意図するのなら、失敗していると云えるだろう。
斉藤氏のレポートは、淡々と禁煙運動が如何に変質したか、そしてそれがファシズムと相似しているかを描き出している。淡々としているだけに、説得力がある。

受動喫煙の実際の害については俺は検証できていないので保留する。しかし、合法的な嗜好品である限り、嫌煙者と喫煙者、双方について配慮されるべきではなかろうか。
確かに、喫煙者の俺から見ても明らかにひどい喫煙者は多い。と言うかかなり目に付く。嫌煙者の感情的な反発も理解できるが、何とか共存できんもんかな、と思う。

hReview by tomozo , 2006/01/06

photo
禁煙ファシズムと戦う (ベスト新書)
小谷野 敦
ベストセラーズ 2005-09

参考リンク

松浦晋也のL/D: 「禁煙ファシズムと戦う」を読む コメントを見る
メディアリテラシーの練習問題 ; 室井尚の奇妙な反・嫌煙運動プロパガンダ論/Muroi's Wierd Pro-Smoking argument コメントを見る
短信: ロンボルグ本とタバコ コメントを見る
俺にからめよ山形浩生 - 猫を償うに猫をもってせよ コメントを見る
なんで9月30日の日付で室井尚にからむんだ山形浩生。俺にからめよ俺に。それともあれか、俺には勝てないとか、ネットしか見ないネットバカを洗脳しようとか、そういう意図か。(それともコピペするのは楽だが本から引用するのは面倒だとでも?)
この名文は、後にテンプレと化す。

弱者って誰よ?

内田樹の研究室: 勝者の非情・弱者の瀰漫 コメントを見る
「弱者に優先的にリソースを分配せよ。だが、それを享受する『弱者』は私ひとりであって、お前たちではない」と人々は口々に言い立てる。 この利己的な言い分に人々は(自分がそれを口にする場合を除いては)飽き飽きしてきたのである。
ネット上で小泉改革を熱烈に支持している人たち - 佐々木俊尚の「ITジャーナル」 コメントを見る
いずれも、まるで弱者の愚民がファシズムを支持している――といわんばかりの意見である。こうした意見にネット世論は、真っ向から立ち向かっていかなければならないのではないか。
これらの論を読んで思ったのは、弱者って誰よ?って疑問があり、彼らが"弱者"としているのは実は"弱者"じゃないなんじゃないかなあ、と思ったら、その辺りをクリアにしているブログがあった。
千人印の歩行器(walking gentleman) - 弱者切捨て コメントを見る
もし、弱者/強者という分類をするならば、既得権益者とそうでない人びとと分けて考えるか、プレイヤーとしてゲームに参加しているかどうかで判断して欲しい。フリーターであれ、ニートであれ、彼らは弱者としての認識はないと思う。
俺もこの意見に賛成且つ、俺の意見を補足すると、日本において所謂"弱者"と言うのはまだ顕在化してないのではないかと思う。例えばフリーターにしろ、ニートにしろ、親と同居している限りは生活が困難な状況に陥る事はないし、都市労働者であればホワイトカラーにしろ、ブルーカラーにしろ、少なくとも独身であれば、同じく喰うのに困ると言うほどではないだろう。ギャンブルにうつつを抜かして消費者金融に手を出すのでもなければ。少なくとも、ネットに接続する回線と機器を所有し、ネットにおいて何らかの発言をするものはそれなりの財産とスキルを有しているわけで、決して"弱者"と言うわけではないだろう。

勿論、将来においては解雇、事故、病気、災害、加齢等により、"弱者"に転じる可能性はある。転じて、投資や、企業、或いは出世と言う形での成功、ひいては"強者"になる可能性もある。多くはどちらでもないとは思うが。

だから、ネットにおいては"衆愚批判"に対しては強い反発があるのだろうと推測。つまり、相互の認識が乖離しているわけだから。

徳保氏の反応がこれを物語っている。
9年遅れで発見された「特異な病像」 コメントを見る
いずれも労働者に利益の多い話なのに、常に反対する組合員がいます。しかし民主的に運営される労組は、多数派の主張に従う。私の勤務先では、労組と昇進は無関係です。上司だって元組合員、未加入はともかく脱退には冷たい職場もあると聞きます。それでも労組に不満を抱き、脱退する社員が現れる。
労組がある会社なんて、労組のない会社を渡り歩いて来た俺からすればもう天国みたいなもので、羨ましい限りなんですが。ちなみに、俺の在籍した会社では"社員の幸せ"を社是としていたにもかかわらず、ボロボロになって退社する人が後を絶たず、入社時に30人強いた同期が3人になり、俺が退社した事によって2人になったがその後は知らず。
労組不要論が出ていますが、労組がない会社ってそんなもの。今後はそういうところが増えるでしょう。 それはさておき、徳保氏が労組に抱く嫌悪感こそが、内田樹氏がその「弱者の瀰漫」に当の「弱者」たち自身がうんざりし始めている。と言う事なんだろうと思う。徳保氏はとても"弱者"とは呼べないので、当然の如くの反発。
ちなみに日本の労組はどちらかと言うと経営との共犯関係にあったがゆえに衰退したのだと思う。労使協調って奴ですな。故に存在意義を失い、機能不全に陥ったと。
日本人は利己主義者か? コメントを見る
入社した年の暮れに発表された大規模な希望退職計画の顛末も興味深い。当初は一定年齢以上の社員全員に対して面接を行う計画でしたが、労組の断固反対によって、100名以上の社員を集めての説明会へ変更されました。課代以上(管理職扱い)の社員は組合員ではないので、計画通り個別面接。決して強制ではなかったというものの、希望退職者の大半が管理職だったのが偶然のはずはありません。
どこのリストラも対象は中間管理職だけどね。ただし、日本人は利己的ではないと言う意見には賛成。異議申し立てを出来る"選民"が結局のところ多数派ではないだけ。
まあ、それはおいておいて、徳保氏の文は内田氏と同じ。ただ、"弱者"の定義が異なるに過ぎない。ついでに申し上げると、成果主義に対する幻想は捨てた方がいい。これは歩合制の仕事をしてみれば実感できると思う。 って言うか、徳保氏って凄い恵まれているのね、羨ましい。

まあ、反小泉派は構造改革によって階層分離、二極化が進むと主張しているわけだが、現時点においてはそれは予兆はあるものの顕在化していない。有権者は、"弱者"ではなく、"挑戦者"として先の選挙に挑んだんだと俺は解釈している。その是非は今後の推移を見なければ分からない。

ところで内田氏のエントリーへのトラックバックに一点痛々しいものがあった。

内田樹「勝者の非情・弱者の瀰漫」……強者・弱者の定義をもう少し考えてみよう! コメントを見る
首都圏から地方に行ってみればよくわかる。首都圏に住む庶民より地方住民は格段にいい暮らしをしている。所得面はいうまでもないが、資産面での格差を考えると、その格差は驚愕するばかり。世界でも一番生産性の低い日本の「弱者」であるという農業家計が、なんでこんなに豊かであるのか。
馬鹿でねえの?地方には、貧乏人が住めねえからだよ。

年収300万円の希望格差社会の反社会学的社会調査の嘘

stars 希望格差社会

"パラサイトシングル"と言う言葉を世に広めた社会学者による、社会が二極化して、スタート時から差があるもんだから、金持ちはますます金持ちに、貧乏人はますます貧乏になるよ、と。
努力すれば夢は叶う、と言う幻想にすがって頑張って、気が付けばもう取り返しが付かない人が今後増えるだろうと言う予測。
なお、フリーターと正社員の格差は生涯でおよそ3億となるとか。

フリーターvs正社員の差は3億! - [All About マネー]All About コメントを見る
するとざっくり計算してみても3億円もの差が出ることが分かりました。今回はこの数字をテーマにしながらフリーターの厳しい現状を考えてみます
それとは別に地域格差の問題ってのも大変だと思う。

hReview by tomozo , 2005/09/15


stars 年収300万円時代を生き抜く経済学

小泉内閣における竹中大臣の"構造改革"とはお金持ちを更に金持ちにして貧乏人を更に貧乏人にするお金をベースとしたアメリカ型階級社会を創出する陰謀だ、と言うのが枕。
で、成功する人は運のいいごく少数の人なので、冒険主義に走らず慎ましく暮らしましょうと。年収も、欧米と同様の300万程になるので、その中で幸せ追求しましょうよ、と。個人的には、ライフスタイルの例に出ていた、"都会の人が田舎に行って農業やって幸せに"って奴は幻想に過ぎないんじゃないかなあ、と。

hReview by tomozo , 2005/09/15


stars 反社会学講座

前二冊は気持ちが沈む本でしたが、こちらは、"なんだ、大丈夫か"と思える本。ちなみに、こちらのサイトの内容をまとめた上で加筆したものです。

スタンダード 反社会学講座 コメントを見る
この本で筆者は社会学というのが如何にでたらめで、少年犯罪の凶悪化と増加も統計のマジックで、パラサイトは問題なくって、フリーターは江戸時代からあって、少子化も実はそれで困る人が喧伝しているだけであって問題ないよ、と言うことを書いている。
おうおう、希望格差も年収300万時代も大丈夫じゃん、と言う錯覚を一瞬覚えるが、ちゃんと自分で検証して考えましょう、と思いました。

hReview by tomozo , 2005/09/15

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反社会学講座 (ちくま文庫 ま 33-1)
パオロ・マッツァリーノ
筑摩書房 2007-07

stars 「社会調査」のウソ

世に蔓延る"ゴミ社会調査"について社会調査の専門家である著者が、その問題点を指摘し、社会調査にだまされない"リサーチ・リテラシー"を身につけるよう指南する。
ゴミ社会調査にも色々あって、無知によるもの、何らかの意図を以て行うもの等々。俺も小遣い稼ぎでインターネットアンケートに参加しているけど、そこでの設問は疑問符をつけざるを得ないものが多い。それに対して、どのような意図を持って設問が作られるか、と言うことを解説してくれてるので、モヤモヤがすっきりした感を得た。

hReview by tomozo , 2005/09/15

まとめ

まあ、世の中には情報が溢れているが、なんにせよ誰もが世界の全てを知る術はなく、それらを峻別する技能というのは大事だ。"マスコミ=建前、嘘、偏向、ネット"、"ブログ=本音、真実"等という偏向を持つものも多々いるが、結局のところ自分自身が見て、調べて、考えないと駄目なんだろうなあ。
まとめサイト脳の恐怖 - ARTIFACT@ハテナ系 コメントを見る
人権擁護法案反対でもそうだったけど、まとめサイトに書かれている情報を検証なしで信じる人は多い。多くのまとめサイトがやっていることは、テレビがお得意とする「複雑な情報を単純な構図にしてわかりやすくする」と同じだ。
一番怖いのは思考停止。
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