Future is mild logo

インターネットやMac,Windows,日常について月並みな事を

media

週刊誌は死なず

stars 週刊誌ジャーナリズムへのエール

週刊現代の元編集長で、オーマイニュースの編集長・社長を経て現在は編集者の学校」を各地で開催したりJ-CastやマガジンXなどに連載を持つ元木昌彦氏による、週刊誌の歴史・問題点などを綴った新書。

まずは、上智大学で開催された週刊誌サミットの紹介から始まる。

Business Media 誠:集中連載・週刊誌サミット:編集長は度胸がない+愛情がない……週刊誌が凋落した理由(前編) (1/3) コメントを見る
発行部数の減少、名誉棄損訴訟、休刊……雑誌を取り巻く環境はますます厳しくなっている。そんな状況を打破しようと、“週刊誌サミット”が5月15日、東京・四谷の上智大学で開催された。第1部の座談会に登壇した、田原総一朗氏や佐野眞一氏らは何を訴えたのだろうか?


週刊新潮の大誤報を取り上げて、週刊誌を取り巻く状況…とくに個人情報保護法などのメディア規制と高額賠償の問題や、ネットの隆盛から週刊誌の凋落について歴史的経緯を交えながら当事者としての言葉を紡いでいる。
週刊誌の状況を嘆くだけでなく、問題点やその対策などについても具体的に述べており、中々に説得力のある一冊と言える。
個人的には、匿名情報をつなげ併せて記事を作り上げる週刊誌はあまり好きではないのだが、新聞から政治を揺るがすスキャンダルなど出てくることがないことを思うと、週刊誌ジャーナリズムにはこれからも頑張ってもらいたいと思う。

ところで、本書が気になったのはプロブロガーの佐々木氏のエントリーがきっかけだ。

記者クラブを楯にして新聞を有料化しようと企てる人たち:佐々木俊尚 ジャーナリストの視点 - CNET Japan コメントを見る
さて再び冒頭に紹介した元木氏の話に戻ろう。なんと驚くべきことにこの人は、記者クラブによる情報独占を楯にして、談合によってこの有料化戦略を成功させればいい、と主張しているのである。

本書と通じて読んでみると分かるのだが、元木氏は週刊誌ジャーナリズムを新聞系ジャーナリズムと対比する存在として位置づけ、権力と談合を繰り返す新聞・テレビメディアへの批判、対抗意識を繰り返し表明している。にも関わらず、上記のような感想が出てくるとは…

こんなバカげた話を書いている元新聞記者が、日本のネット業界では「メディアのことがよくわかっていて、われわれの行き先を指し示すことができる数少ない人」として尊敬されているのである。だから日本のブロゴスフィアは絶望的なのだ。

hReview by tomozo , 2009/11/24

photo
週刊誌は死なず (朝日新書)
朝日新聞出版 2009-08-07

それにしても、週刊誌やテレビのネタをまとめただけのものがはてなブックマークでホットエントリーに入ったり、既存メディアで既出のネタを随分とおくれて話題にするtwitter等を見るとついつい片頬上げて笑ってしまいますよね。

円谷プロがYouTubeに公式チャンネル

YouTube円谷プロ公式チャンネル
ウルトラマンシリーズで知られる円谷プロがYouTubeに公式チャンネルを解説。ウルトラマン第一話等が無料で視聴可能となりました。
YouTube - tsuburaya さんのチャンネル コメントを見る
ウルトラマン第1話、YouTubeで無料公開 円谷プロが公式チャンネル - ITmedia News コメントを見る
円谷プロダクションがYouTubeに公式チャンネルを開設した。「ウルトラマン」の第1話などを視聴できる。
本日正午より開設,とのことですが,アカウント登録は2006年5月3日、視聴した動画は1,670となっています。ひょっとして,別の誰かからアカウントを譲り受けたとか?

NHKが環境特番"SAVE THE FUTURE"においてネットを活用

NHK 環境特別番組 SAVE THE FUTURE コメントを見る
NHKオンライン「ラボブログ」:NHKブログ | お知らせ | 環境特番「SAVE THE FUTURE」に注目! コメントを見る
SAVE THE FUTUREでは、ラボブログ読者のみなさんにご興味を持っていただけるような企画を用意しています。いくつかご紹介します。
NHKが6月6日〜6月8日にかけて放送される特別番組"SAVE THE FUTURE"にて、ネットを利用した面白い取り組みを行っています。具体的に言えばYouTubeによる番組宣伝、twitterによるリアルタイムな共感共有を行う模様です。

The Official YouTube Blog - NHK が YouTube に登場! コメントを見る
そしてNHKのチャンネルも公開されることになりました。
すべての動画が高画質対応です。

今年は北海道洞爺湖サミットが開催される年。NHK では、地球温暖化防止のためにさまざまな番組を放送しています。今回はそうした環境番組のプロモーション動画を掲載しています。
とりあえず、Perfume貼っておきますね。

Twitterブログ: NHKが特別番組でTwitterを使います、スタジオからのつぶやきをチェック! コメントを見る
Twitter上のアカウント「@NHK_onair」を通じて、番組制作者がスタジオから番組の進行に合わせ、さまざまなつぶやきを投稿するようです。Twitterユーザーは、このアカウントをフォローしておくことで、番組を見ながら自分のタイムラインでスタジオからのつぶやきをチェックできます。
これはもしかしたら多くの人がtwitterに触れるきっかけになるかもしれませんね。でもそれよりもtwiiterのサーバがダウンする確率の方が(経験上)高そうですが…!
Twitter / NHK_onair コメントを見る
ところで、@NHK_onairが俺をフォローしてくれません…!

この"放送とネットサービスの組み合わせ"がどれほどの効果を上げるかは分かりませんが、良き先例となり、放送業界とネット業界に刺激を与えてくれることを願ってやみません。特に、twitterでは良く同時多発的にテレビの話題が取り上げられることから、放送との相性は良さそうに思えます。

しかし、NHKはブログでも企業名言うの控えてるんだろうか…?

ロボリアが"ルーガちゃん"小出由華と共演

ロボリア "ウゴウゴルーガ"と言えば随分と懐かしいテレビ番組です。早起きしてみた記憶があるなあ。今でもCSで再放送しているので時々見たりしています。その番組に登場していた"ルーガちゃん"は現在小出由華としてタレント活動しているのですが、なんとロボリアと共演したとのことです。

ROBORIOR Official Site | ロボリア公式ウェブサイト: 5月25日 ルーガちゃんと一緒! コメントを見る
学研「大人の科学マガジン」の撮影がありました。
「ユカズアイ」のコーナーでロボリアが紹介されちゃいます。
最近、いっぱいのお仕事でお疲れ気味のロボリア君ですが、
今日はハイテンションで光って歩いてまわっりまくってしまいました。

なんと小出由華ちゃんとご一緒だったんです!!
小出由華でーす!:大人の科学マガジン(^O^)/ コメントを見る
今回はユカズアイで ロボリア という賢いロボットを紹介しまぁす☆
愛らしい見た目とはウラハラにとってもお利口な家庭用ロボットなんです!
"大人の科学マガジン"の1コーナーに出るそうです。

テレビCMが放送されるなど、ロボリアも露出が増えてきました。今は限られた場所でしか手に入らないけど、いつの日にか当たり前の存在になるといいですね。
小出由華1stDVD
-ARRIVAL-
小出由華1stDVD -ARRIVAL-
小出由華1st写真集
-DEPARTURE-
小出由華1st写真集 -DEPARTURE-

関連エントリー

インテリアになる留守番ロボット「ロボリア」
ロボリアに厳しい評価
"ROBORIOR"(ロボリア)の先行予約受付イベント)

ロボット専門ニュースサイト"Robot Watch"開始

PC Watchからロボット記事が独立しました!Robot Watchの創刊です。
Robot Watch Title Page コメントを見る
インプレス グループ - Impress Watchがロボット専門ニュースサイト『 Robot Watch 』を開始 コメントを見る
そうした背景を踏まえ、「Robot Watch」の名称で、独立した専門Web媒体とすることで、より専門性を高め、「日本初の共生型ロボット専門商業ニュースWebサイト」として、Impress Watch群の新たなテーマとしてスタートいたします。
創刊のご挨拶 コメントを見る
主として二足歩行ロボットを中心とした"共生型ロボット"をメインに、ホビーロボットから学術研究用までを守備範囲にするとのことです。

こういった、一般向けのロボット関連のハブとなる専門サイトはこれまでなかったので、更新を楽しみにしています。

ただ、他の**Watchで対応しているのに、"RSS"を配信しないのが不思議でありません。絶対対応した方が読者にもImpressにもメリットがあると思うのだけど。

ソーシャルブックマークはコンテンツを強化する

年始の休みを利用して、このブログもはてなブックマークへのリンクを導入した。このボタン→はてなブックマークをクリックすると、はてなブックマークの画面に飛びます。もっとも、殆どブックマークされてませんが。

以前よりRSSと言う技術に関心があり、サイドバーにも各種RSSリーダーへの登録ボタンを設置していたのだが、最近、RSSに加えてソーシャルブックマークシステム(略してSBS)は無視できない存在になりつつあると感じている。

SBSのトラフィックの影響については以下のような分析がある。 このブログ自体、ブックマークされた際に怒濤のアクセスが押し寄せ、正直驚いた・・・と言うかビビッたことがある。

アクセスが欲しい人は、宣伝トラックバック飛ばすよりブックマークされる工夫をした方がいいですよ!

さて、本題は、次のエントリー。
踊る新聞屋ー。: 「はてブ」が新聞社サイトを殺す可能性 コメントを見る
 「はてな」ということでいま、大手のニュースサイトにとって<はてブニュース Hatena Bookmark News>が驚異になるんじゃないかと感じている。面白いのは、無数のブックマーカーが、結果的にニュースの編集機能を果たすということを、形にした点なのかもしれない。
はてなブックマーク(通称はてブ)が結果的に一種のニュースサイトのように振る舞うことにより、新聞社サイトを殺すのでは・・・?と言う内容。
このサイトが念頭にある。
はてブニュース コメントを見る
結論から言えば、はてブや他のSBSが新聞社サイトを殺すことはないと思う。殺すとすれば、新聞社や他のメディアからニュースを配信されているポータルサイトのニュースページが殺されるのでは?と思う。だからこそ米Yahoo!はdel.icio.usを買収したのだと思う。

むしろ、SBSは新聞社サイト、と言うよりコンテンツに対してタグ付け、意味づけ、格付けをし、広く伝搬させる機能を持つのではないだろうか。

新聞社サイトでここが駄目だな、と思うのは、すべからく自社で完結しようとする点だ。少なくとも一次情報へのリンクは張るべきだろうし、出来れば関連する自社以外の情報へのリンクも張った方がよい。情報の起点とならなければ、ただ単にメタデータ化したコンテンツを提供する業者となるだろう。まあ、そのような通信社的存在になるのも一つの手段だけど。また、RSSを提供する新聞社サイトも増えてきたが、じゃあ、どのように読ませるか、と言う視点があるサイトは皆無だ。単にRSSを提供するだけでなく、広く使われているBloglinesやはてなRSS等に1クリックで登録できるようにすべきではなかろうか。米国の新聞社の中には、RSSリーダーを提供しているところもある。
話はSBSに戻るが、記事毎にはてブのボタンを付けてよりクリップされやすいように工夫するのも大事だろう。

はてブは新聞社サイトを殺すのか?否、WEB 2.0に適応できない新聞社サイトが自滅するだけだろう。

見出し無断ネット利用に賠償命令

ニュースの見出しに著作権はあるか?と言う裁判の高裁判決が出ました。要約すると、著作権は認めないけど、不法行為を認めて賠償命令が出た、と。

ITmediaニュース:新聞見出し無断ネット利用に賠償命令 著作物性は再び否定 コメントを見る
記事見出しの配信をめぐって読売新聞とネットニュース配信会社が争った訴訟の控訴審判決は、見出しの著作物性は再び否定されたものの、限度を超えた無断使用には不法行為が成立すると判断、配信会社に賠償を命じた。
PC Watch : 見出しの無断配信は不法行為、知財高裁が読売新聞の訴えを一部認める判決 コメントを見る
控訴審判決では、今回の訴訟で対象となった見出しはいずれも見出しの表現が著作物として保護されるための創作性を有するとは言えず、見出し一般についても著作物性が認められるべきという読売新聞側の主張は採用できないとして、著作権侵害については認めなかった。

それにしても、この件に関する読売新聞の反応って、ヒステリックな感じ。

「ネット会社に賠償命令」この見出しも拝借…被告会社 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 初の司法判断に、IT(情報技術)関連会社からは「我々は情報の配信元に対価を払っており、判決は当然」との声が上がる一方、「実は我が社も似たようなビジネスを考えていた」という反応もあり、情報を無料のものととらえがちな“ネット文化”の一面ものぞかせた。
相変わらず、"Infomation wants to free"の"free"を無料と思っているのですね、読売の人たちは。ぁ、"一部の人"ですか。俺は無料と思っていないけど。

俺が無料で利用しているのではなく、広告会社にPVとUUを売っているのが今のネットメディアのビジネスモデルだと思っている。(受け売り)

但し、リンクはフリーであるべきだ、と思うけど。
判決にネット業界の反応は分かれた。

 大手ネット会社の担当者は、「我々の仕事は、新聞社など情報発信元に対価を支払って成立している。画像や音楽を無断でコピーして広める違法サイトの行為を考えれば、無断使用を認めない今回の判決は当然」と評価した。

 これに対し、ライブドア(東京・港区)のネットニュース事業部は、「見出しだけの使用ならグレーゾーンだと思う。凝った長い見出しならともかく、例えば『小泉退陣』程度なら問題はないのでは」と言う。
大手ネット会社っておそらくYahoo!だと思うのですが、取引相手ですよね。そりゃそういう評価だわな。違ってたらごめんなさい。それに対して何でライブドアだけ社名を出して反対(と捉えられる)意見を書くのでしょう?
一方、判決は、見出しを一般的には「著作物」とは認めなかった。これに対し大手化粧品会社などに勤めたベテランのコピーライターで、「たった1行で!売る」の著作がある田村仁さん(60)は「見出しは、複雑な内容を一瞬で分かりやすく伝えるもので、創作力なくして作れない。公共性あるニュースを伝える知的な著作物だ」と反論。
コピーと見出しは大分違うように思うのですが。字数に制限があっても、俳句や短歌や川柳は著作物だし。著作権法上も第二章第一節第十条2において事実の伝達にすぎない雑報及び時事の報道は、前項第一号に掲げる著作物に該当しない。と明記してあるし。

また、社説で次のように書いてあります。

10月7日付・読売社説(2) : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞) コメントを見る
 技術の進歩で、ネットから自動的に記事を探し出し、大量にコピーすることが可能なためだ。今では、報道機関がネット配信した記事見出しから、一覧を掲載したホームページも容易に作れる。
Google Newsを指しているのかしらん。しかし、一度は拒否したリンクをその後認めると言う動きがあったのですが、Googleと読売新聞社の間でどのような合意があったのか。そこを明らかにしてもらいたい。金銭の授受(いい意味で)があるのか、トラフィックとのバーターなのか。それとも単なるダブルスタンダード?

昔はいざ知らず、今は個々の記事に"Google Adsense"を貼り付けている事だし、今後はむしろバシバシリンクを張ってもらうようにした方がいいのではないだろうか。

とりあえず、読売に限らず新聞系のサイトは、関連するサイト、例えばこの件であれば、デジタル・アライアンスのサイトにもリンクを張るべきではないかなあ。コメントを載せればOKと言う考えなのだろうか。

一方、デジタル・アライアンス社の"1行ニュースリンク配信"(LINE TOPICS)の主張は以下の通り。(高裁判決については未掲載)

1行ニュースリンク配信 - LINE TOPICS : 読売新聞東京本社によるライントピックス提訴に関して コメントを見る
実際、弊社では、当初「ライントピックス」サービスを検討するにあたり、「Yahoo!ニュース」の担当者宛にリンクの張り方、「リンク見出し」の表示についてメールで照会しています。そして、同カスタマーサービスからの「リンクの際の見出しはYahoo!ニュース内の記事の正式な見出しをそのままお使いいただくことが最も望ましい形です」「ただし、記事本文の内容とかけ離れた表現でなければ、多少のアレンジは可能です」との回答を得た上でサービスを開始しております。したがって、弊社の行為が「著作権侵害」であるとか「不法行為」であるとかという読売東京の主張は理由がないものと考えます。
まあ、著作権に関する主張は概ね認められたかと。但し、見出しの営利利用については黒となったわけだが。

ところで、今後利用料が発生するとして、支払先は直接読売新聞社になるのだろうか?それともリンクを張られているYahoo!なんだろうか?でも、読売新聞はディープリンクは認めていないんだよね。Googleを除いて。

とりあえず、デジタル・アライアンス社はもうYahoo!ニュースなんかのリンクはやめて、Google NewsRSSを配信しているサイトのみを対象にするようにしてはどうだろうか?Red Cruiseをお手本にして。

ところで、LINE TOPICSを利用しているサイトってどこにあるんだろう?ググッてみても見あたらず。

しかし、この判決を受けて"読兎ニュース"はどうなるのだろう?

WBSロボット特集を見て

テレビ東京系列"ワールドサテライト"(WBS)にて本日万博からの生中継でロボットの特集"ロボットが店頭にならぶ日"が放送された。ちょっとその感想を。

番組は愛知万博からの生放送。愛知万博にスタジオを構える意味はあまりないような・・・ 正直な話、ちょっと浅いな、と言う感想。まあテレビと言うメディアでは仕方ないのかな、と。 ゲストは、ソニーのエンターテイメントロボットカンパニーの方。名前ド忘れしました・・・・

番組内容紹介

最初は万博のロボット、トヨタやプロトタイプロボット展の紹介。パワーアシストスーツHALを身に付けて喜ぶ小谷さん。鬼ごっこロボットASUKに本気で逃げる小谷さん。

そしてロボットの市場予測
現在は産業用ロボットが主流だが、2010年を境に、介護用、家庭用ロボットが伸びていき将来的には5000億円市場になると言う予測をパネルで。元ネタは経産省の試算だったかな?

家庭用ロボット開発状況
AIBOやWakamaru等の取り組み。Wakamaruは今年中に100〜200万で売り出すそうだ。
家庭にいかに受け入れられるようにするか。

ロボット環境の研究

大阪大学によるセンサーネットワークの紹介。
岐阜県各務原にある"Wabot-House"の紹介。

万博会場で試験運用されているスバル ロボハイターとガードロボiの紹介。

アメリカのロボット

一転してアメリカのロボット産業の紹介。
Roombaで知られるiRobot社とFoster Miller社のTalon(番組中は"Sword"(ソード)と言う名称)
軍事との結びつきの強さが紹介される。
映像は見覚えがある奴だったので、WBSの独自取材ではないのかもしれない。

スタジオに戻って、アメリカと日本のロボット開発状況の違いについてひとくさり。
ソニーの人はその状況についてアニメの影響と宗教観を挙げていた。

番組の内容は大まかにこんなところ。その他、燃料電池搭載の二足歩行ロボット"Speecys-FC"とか。特に目新しいものは無かったなあ。

以下雑感。

感想をひとくさり

アメリカと日本のロボットの違いについてそろそろアニメと宗教を持ち出すのはやめた方が良いのではないだろうか。一見説得力がありそうで、日本でヒューマノイド以外のロボットがあると言う事実を無視していると同時に、欧米でもヒューマノイドを開発していると言う事実も無視している。

影響がないとはいわないが。

見にくい上に英語だが、産総研推薦のサイト"Android World"を見ると、日本以外でも多くのヒューマノイドの開発を見ることが出来る。でもまあ日本が多いけど。

俺の憶測だけど、アメリカのロボットは最大のスポンサーが国防総省のため、必然的にタスク指向と言うか、現行の任務の置き換えを主眼としたものが多いため、既存の技術を利用する傾向が強いのではないだろうか。

対して、日本のロボットは機能指向・技術指向が強いのかな、と。

ただ、メディアの取り上げ方としては二足歩行のヒューマノイドが中心となるため、"日本のロボット研究はヒューマノイドばっかり"、と言う印象を与えているのではないかと。

ちょうど日米のロボット関係者のインタビューがあり、そのロボット観の違いが如実に現れているのでご紹介。

iRobot--ロボット市場のリーダーは語る -CNET Japan
ロボカップ・プレジデントに聞く、「ロボット産業とロボカップの関係」

それにしても、軍事以外のアプリケーションについて真剣に考えないといけない時期なのではなかろうかと。どうも番組で紹介された内容では家庭に普及しないのでは…と思う。

BCNランキングに見る"群盲撫象"

"ウォークマン大逆転、ついにiPod Shuffleを抜き一躍トップ!"に関する、BCN編集長からの"見解"及び新たな提灯売れ筋情報が。
トラックバックに答えて 「ウォークマン大逆転…」掲載の理由 たった4日のデータが物語る市場の姿 | BCNランキング コメントを見る
ソニー復活は本物? 発売1ヶ月でシリコンオーディオ販売シェア、依然トップ | BCNランキング コメントを見る
批判に対して正面から回答を寄せたことは素晴らしいと思うが、それでもぬぐいきれない不自然さが残る。そこで、胡散臭い気になるところを列挙していきたい。

編集部の意図とはまったく異なる内容の憶測

なかには「SONYに都合のいいようにデータを操作している」といったものや「広告を取るための偏向記事か」など、編集部の意図とはまったく異なる内容の憶測も寄せられた。
申し訳ありません、俺も"インフォマーシャル"ではないかと疑った向きです。今回、編集部より明確に否定して頂き、疑念の一つがはれました。今手元にフリーペーパー"BCNランキング"があるのですが、その中で" ■VAIOカスタマーリンクが切り拓く ユーザーサポートの新しい世界 1"と言う連載が始まっていますが、こういった広告とは全く無縁の記事であることを理解しました。

「最新ランキング」のページにソニーが出てこない理由

「好調なはずのソニーが登場してこないではないか」というトラックバックもあった。「出だしが良かったのは、最初だけだったのか」という問い合わせも一部読者から頂いたので、これについてはその理由をご説明したい。
このランキングに最初にトラックバックをしたのは俺です。まさしくその通りのことを書きました。で、その解説は。。。
カンのいい読者はお気づきかと思うが、ネットウォークマンは、色、容量、FM機能の有無などのスペックが異なれば、すべて別の機種とカウントされているのだ。
そんなことは分かっていて、5位以内に一台も出ないことが不思議だったわけで。同様にカラーバリエーションがあるiPod miniが2位と3位に登場しているにもかかわらず。

それでは続いて売れ筋情報の方へ

あれ?前回は1GB未満と1GB以上だった区分けが512MB以下と512MB超に変わっている・・・まあ、実質的な差はないと思うけど。で、相変わらずよく分からない区分になっている。これはどう贔屓目に見てもソニーに有利に働く区分け。いわゆる"ゲリマンダー"ってやつですね。

ここで問題となるのは、各カテゴリーがどれほどのボリュームか示されていない、と言う点。例えば、20GB以下のHDDタイプが携帯オーディオ全体に占める割合が80%だとしたら、ソニーが残り3カテゴリーで勝利したとしてもそれは微々たるものと言える。そういった全体像を見せないまま細分化したカテゴリーでの勝利をことさら強調することが、市場動向をよりわかりやすくするための「視点」の提示とは思えない。
例えば、AppleのiPod mini(4GB)は直販価格で¥21,800、ソニーのNW-E507(1GB)は同じく直販価格で\24,801。違う土俵で戦っていると言えるのか?

別に嘘は付いてないと思う。ただ、読者が勝手に勘違いするだけ。いわゆる"群盲象を撫でる"状態。

まあ、それはおいておいて、

また「iPod Shuffleは、すでにiPodを持っている人向けという印象。説明書なども分かりにくい部分がある。あれだけ解説本が売れているということは、それだけ説明書が分かりにくいというこではないのか」という声も聞かれた。
ええっと、、Windowsの解説本の方がMacの解説本より売れていますが、それは決してWindowsの方が分かりにくい・・・側面も否定しきれないが、ユーザー数の違いによるものでしょう。

是非とも、次回の売れ筋情報掲載時には、全体の割合を示すようお願いします。

BCNはソニーがお好き?

以前のBCNの切り口はこうではなかった。

「iPod Shuffle」、発売2日間でランキング2位に登場 | BCNランキング コメントを見る
(2005/01/20)
iPod shuffleで勢力地図一変、携帯オーディオのUSBタイプがHDDを逆転? | BCNランキング コメントを見る
(2005/02/01)
このあたり、表現も穏当、比較も妥当、指摘も的確だったと思う。

それが様変わりするのはこの記事からである。
ソニー、MP3で逆襲! 決戦前夜の携帯オーディオ市場 | BCNランキング コメントを見る
(2005/04/07)
ここから事実誤認と強引な解釈が始まったと思う。

例えば、

世界で最初に小型シリコンオーディオプレーヤーを発売したのも、実は彼らだった。1999年発売の初代ネットワークウォークマン「NW-MS7」がそれである。
1998年にはMPmanやRioの製品が世に出ていたはずである。

ソニーは早すぎたのかもしれない。また、独自の音声ファイル規格ATRAC3にこだわったあまり、デファクト・スタンダードであるMP3への対応が遅れたことも大きかった。
MP3はデファクト・スタンダードではなくMPEG Audio Layer-3と言う、標準化団体MPEG(Moving Picture Experts Group)で策定された規格である。

で、どういう訳か、東芝のも松下のもシャープのも製品を取り上げているにもかかわらず、日本メーカー復活をけん引するのは“ソニー効果”かと言う結び。

にもかかわらずなぜ、外資系企業に市場を席巻されてしまったのか。それは消費者が把握できていなかったのだ。マーケティングに大きな問題があった、といえそうだ。
と結論づけているが・・・
単純に今までのオーディオのあり方に引きずられ、iTunesやiPodの示した"新しいあり方"に対応できなかったことと、著作権隣接者に配慮した結果、正当な利用者にまで不便を強いようとした結果だろう。

あ・・・日本ではフェアユースは権利ではなく、著作権隣接者からのお目こぼしでした。失礼しました。

確かに、Appleは革新的に見せているけど、凄い技術を使用しているわけではなく、FairPlay以外は標準規格、ハードウェアは他社製、それをアップル風味にパッケージしただけとも言える。だからこそ、なぜ受け入れられたのか、日本メーカーには真剣に考えてもらいたい。

ちなみに、上記記事はフリーライター三浦優子氏によるもの。

とまあ、色々書いたわけだけど、別にウォークマンが売れてないとかひどい製品と言いたい訳じゃないので。念のため。
USB1.1で何曲も転送するのは苦痛だとか、SonicStageって良くあんなの使えるね、とか色々思うところはあるが、それは使用者の感性と判断で使えばいいと思う。ちなみに、俺の同僚のソニーファンはSonicStageは最悪だと言っていた。伝聞だけだけで判断すると、フリーライター 中村光宏氏と変わりがないので、俺も試しにインストールしてみたが、俺の低スペックマシンではインストールも起動もかなりの苦痛だった。みんなあれを平気で使用できるハイスペックマシンを使用しているかと思うと、皮肉なしに羨ましい限り。

ところで、ITmediaの小西氏のコラムこのウォークマンスティックの販促は、テレビCMに頼らなかった。とあるが、その結果がこれらの一連の記事でないことを祈る。

余談だが、以前、アスキー発刊の雑誌に二週に渡ってAppleを批判する記事が載ったが、Appleの広告が掲載されたとたんにそういったトーンの記事が紙面から消えたことをも出す。批判記事もひどい内容だったが、なんか嫌な終わり方だったなぁ。

他のランキング

BCN自ら認めているように、BCNの調査対象は限られており決して全てを網羅しているわけではない。他のランキングはと言うと

Gfk:AV機器総合販売ランキング(5月9日〜5月15日)
デジタルオーディオ/デジタルオーディオプレーヤー 売れ筋ランキング ムラウチドットコム
Amazon.co.jp: トップセラー

本日、Amazon.co.jpではiPodランキングかよ、と思えるほどiPodが強いが、Gfk及びMurauchi.comでは健闘している。もっとも次回入荷未定だけど。ちなみにAmazon.co.jpでは入手できない模様だ。変な分類しなくても立派に誇れる数値だと思うだけどどうでしょう?

SONY NW-E507 S ネットワークウォークマン BCN風に言うならば、

商品の出荷が継続できれば、「iPod mini」ウォークマンで起こしたようなブームが再来する可能性があるが、出荷が追いつかなければ話題だけで終わる可能性も否定できない。携帯オーディオ初心者は、果たして「iPod Shuffle」ウォークマンが手に入るまで待っていてくれるだろうか。
と言ったところか。

関連エントリー

Future is mild : ウォークマン大逆転、ついにiPod Shuffleを抜き一躍トップ!・・・だったはずなのにね

ウォークマン大逆転、ついにiPod Shuffleを抜き一躍トップ!・・・だったはずなのにね

ウォークマン大逆転、ついにiPod Shuffleを抜き一躍トップに コメントを見る
4月21日に発売を開始したソニーの新しいネットウォークマンが迫力あるスタートダッシュを見せている。シリコンオーディオではソニーがアップルを抑え大逆転。HDDでもアップルに肉薄する勢いだ。遅れてやってきた大本命ともいえるソニーの本格参入で、携帯オーディオ市場の地図はがらりと塗り替えられてしまうかもしれない。立ち上がり4日間の販売台数シェアから見る、発売直後の動向を追った。
と言う刺激的な見出しを付けた記事がBCNランキングに登場したのは4月26日。多くのソニーファンが欣喜雀躍したことでしょう。また、多いに注目を集めたようで、Blogmapsを見ても多くの人が割と疑いも無くこのニュースを受け入れていたようで。
『BCNランキング :: 売れ筋速報 :: ウォークマン大逆転、ついにiPod Shuffleを抜き一躍トップに』のネットでの評判- blogmap
中には冷ややかにこのニュースを眺めていた人も。
デジモノに埋もれる日々:「ウォークマンがiPodを逆転?!」の数字はこうして作られる コメントを見る
つまり、ウォークマンが 「最大瞬間風速」 (※1)を記録する発売後の数日間を意図的にピックアップし、最近新製品発表の無かったiPodと比較させて「ウォークマンがiPodを上回る」という データを作り上げた ワケです。
俺はこれは一種の"インフォマーシャル"ではないのか?と穿って見ている。と言うか、見ていた。
で、当のBCNの最新ランキングが発表されていた、、ひっそりと。
BCNランキング::ランキング::【携帯オーディオ】機種別ランキング(05.4.25−5.1)
ええと、、1位がiPod shuffle 512MB,2位がiPod mini 4GB シルバー、3位がiPod shuffle 1GB・・・ソニーランク入りせず。

正直な話、価格はおいておいてハードウェアとしては凌駕しているのだから、こんな提灯なんか使わず堂々と売ったらどうなのかな、等と余計な事を思う夜。

新聞社もRSSフィード活用へ

新聞社もRSSフィード活用へ、読者増の切り札となるか | WIRED VISION コメントを見る
だが既存のいくつかの新聞社は最近、そうしたニュース収集プログラムに相手のやり方で対抗しようとしている。新聞社独自のニュースリーダーを提供しようというのだ
livedoor,gooに続きYahoo!がMy Yahoo!にてRSSリーダ機能を提供する昨今、ニュースを提供する側もRSS/ATOMフィードを活用する動きにでたようだ。

Wiredニュースを引用すると

『ロサンゼルス・タイムズ』紙や『デンバー・ポスト』紙、およびイギリスの『ガーディアン』紙は間もなく、単体で機能するニュースリーダーの提供を始める。このソフトウェアを利用すれば、当該新聞のウェブサイトだけではなく、競合紙のサイトのニュースも読むことができる。
言葉汚く言えば、フィードを餌に集客し、自社ニュースの露出を高め、ひいては広告に利用しようという魂胆なのだろう。現在、いくつかのポータルサイトがやろうとしていることを、ニュースサイトとしても狙っていくと言うことか。 またまた引用を。
一方ロサンゼルス・タイムズ紙は、ソフトウェア会社のコンセンダ社と共に、独自のニュースリーダーの開発を進めている。コンセンダ社のザビアー・ファーガソン最高経営責任者(CEO)によると、各新聞社は、対象を絞り込む「ターゲット広告」を通して収入増を図る目的でニュースリーダーを活用するようになるという。

日本でも、例えばIBC岩手放送いわてポータルバーというソフトを配信しているのは同様の狙いと思われる。また、レッドクルーズビジネスモデルも同様か(こっちはRSSリーダー側からの攻めだけど)。

先日のRSSへの広告配信しかり、しばらくはRSS/ATOMフィードによる金儲け話が盛り上がることでしょう。 個人的には、夏頃に否定的な話が出て、盛り下がった後に本格普及に至るような気が(根拠は全くありません)。

ライブドアvsフジの戦いで"ネット企業"vs"既存メディア"の様な構図が書かれたけど、互いに互いの領域に足を踏み込み徐々に融合していくのだろうな。

参考リンク

RSSフィードにお金のにおい--ベンチャーキャピタルも注目する新勢力 - CNET Japan

お勧め本

少し古いが最近読んだ本。既存メディアとブログの関連、今後が気になるならご一読を。
ネットは新聞を殺すのか-変貌するマスメディア
国際社会経済研究所 青木 日照 湯川 鶴章
NTT出版 2003-09-25


by G-Tools

Syndicate Me

Powered by FeedBurner
Archives
Categories
Profile

Google

※Java scriptが有効である必要があります
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: