Future is mild logo

インターネットやMac,Windows,日常について月並みな事を

histroy

タイアップの歌謡史

photo
タイアップの歌謡史
速水 健朗
洋泉社 2007-01
評価

by G-Tools , 2007/01/25

人気ライター/ブロガーである速水健朗氏の初単著。予め書いておきますが、俺は速水健朗史氏のファンのため、感想には強烈なバイアスがかかっていると思います。

結論から言うと、非常に面白く、また同時に蒙が啓ける内容だった。

本書は音楽産業が産業として立ち上がった時期から始まる。驚いたことにその時には既に今でいうタイアップが始まっていたという。タイアップというと80〜90年代辺りと思いこんでいた俺には既に驚きだった。テレビに出ない歌手についても迎合しない、と言うポリシーだと思いこんでいたが、ラジオ・テレビの競合があったとは思いもよりませんでした。

この本の面白いところは、人によっては風俗史だったり、メディア史だったりと音楽とタイアップというフィルターを通して様々なものが浮かび上がる点だ。個人的には時代を経る毎に洗練されていくその手法に舌を巻いた。

凡人にありがちなことだけども俺はタイアップというのは"広告代理店がレコード会社と組んでウッシッシ"と言うタイアップは悪いよ史観を持っていたのですが、その裏側では御大といえどもダメ出しを食らう厳しい世界があってこそのヒットだったと知って更に驚き。特に"ラブ・ストーリーは突然に"の詞にあんな意味が潜んでいたなんて。 読後、浅薄な史観はあっさりと覆されてしまいました。

満足度は高いが、不満がないわけではない。
全体に事実を淡々と記述している感が強く、ブログで見られる五反田節(と勝手に俺が呼んでいる氏独特の文章のリズム)が影を潜めている点。例えばコラムという形で納められなかっただろうか。せめて川嶋あいについては。。また、膨大な資料を一冊に押し込めているため、どうしても一つ一つのエピソードが圧縮されている感が否めない。
出来うることなら、いつか"タイアップの物語"と言う形で15巻ぐらいでDVD付きで出してくれないだろうか。

あと、これは氏のブログを読んでいる人にしか分からないだろけど、あのときのエントリーはこれとつながっていたのか、と言うのを読み取るのも面白かった。

不思議なのは多くのブログで取り上げられているにもかかわらず、未だにAmazon.co.jpのレビューがないこと。何でだろう?

関連リンク

【A面】犬にかぶらせろ! コメントを見る
【B面】犬にかぶらせろ! コメントを見る
はてなブックマーク - タグ タイアップの歌謡史

Apple30周年記念と俺のMacの10年

アップルコンピュータ誕生から30年--盛衰を振り返る - CNET Japan コメントを見る

タイムライン--アップル30年の軌跡 - CNET Japan コメントを見る

Apple Computer, Inc.が2006年4月1日で創業30周年と言うことで、記念にちょっと俺のマック歴を振り返ってみた。

俺のMac歴

Performa5220

大学を卒業する際に生協で購入。展示品で格安だったというのが購入の決め手。
大学で初めてインターネットというものに触れ、卒業後もインターネットを使いたいがために買ったもの。ギリギリまでWindows機と迷ったが、マイクロソフト=悪の帝国という偏見の元にMac購入を決定。OSは『漢字Talk 7.6』だった。
購入後、『NetscapeNavigator2.0』をパッケージで購入したのも良い思い出だ。

Macintosh Performa 5220

今見ると凄いスペックだなあ。
不安定だったので、二ヶ月毎にフォーマット&再インストールを繰り返していた。そういえば、モニタが初期不良だった。
PowerMac G3購入後、知り合いに売却。

PowerMacintosh G3 233/DT

ニート時代に購入。これは良いマシンだったと思う。
VRAMを6MB(!)に増設、RAMも64MB追加して96MBにしていた。OSは8.0からOS Xまで入れた。一度も故障もしなかった。オークションで売却。

PowerMac G4 450/Dual

そろそろUSBポートがないと色々ときついな、と思い、MacWorld SF直前に、値下げしたタイミングで購入。そしたらPowerMac G4/466がもっと安い値段で発売された上に、450/Dualは更に値下げされました。
付属はMacOS9だったけど、やがてMacOS Xに移行。
HDDを増設したり、ビデオカードを交換したりしたりしたのだけど、HDDの不具合でPowerBook G4に買換。
まだ自宅に保管中。早く売らねば。

iPod(初代)

さよなら初代iPod に書いた。

iPod Shuffle

iPod shuffle(1GB)購入!(その1)
iPod shuffle(1GB)購入!(その2)

PowerBook G4

PowerMac G4が壊れ、PowerBook G4を注文する

振り返ると随分と貢いできたなあ、と言う感想。良いマシンも悪いマシンもあったが、概ね素晴らしいユーザー体験を経てきたと思う。あ、OSは7から10.4まで全部購入済みですよ!。
購入に至らなかったマシンも含め、この10年だけでも色々あったな、と思う。俺が初めてMacを購入した頃なんかは、『何処がアップルを買収するか』という話題ばかりだったし。

それがマイクロソフトと和解して提携したり、iMacで旋風を巻き起こしたり、CD-R/RWの搭載に遅れて失速したり、"Rip,Mix,Burn"で巻き返したり、『革新的なデバイス』としてiPodを発表して失笑を買ったり、MacOS Xがどう見ても有料β版だったり。

それがMacOS Xはいつの間にやら素晴らしいOSになるわ、iPodは大ヒット製品となって本当に革命を起こすわで。ただ、最近の、アップル社を礼賛する意見を目にするとどうしても違和感を感じてしまう。なんか、俺の知っているAppleではない何かを誉めているような。
twentieth anniversary Macintoshからまだ10年しか経ってないのに。

レボリューション・イン・ザ・バレー―開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏レボリューション・イン・ザ・バレー―開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏
アンディ ハーツフェルド Andy Hertzfeld 柴田 文彦

by G-Tools

現在読みかけだけど、面白い。

スティーブ・ジョブズの再臨

stars ジョブスが失脚してから救世主として戻るまでの遍歴

自らが招聘したジョン・スカリーによってアップルを追放されたスティーブ・ジョブスがNeXTの設立、Pixarの買収を経て、アップルにカムバックし、そしてアップルを建て直す物語。
ジョブスがアップルに戻ってからのことはネットなどで散々見てきたのだけど、NeXT時代の話や、ピクサーの話、女性関係、オラクルのラリー・エリソンとの友情等興味深い話が多かった。

NeXT

NeXTを設立し、彼の元で働きたいと言う優秀な人物がどんどん集まって・・・って今のグーグルのよう。しかも、元アップルで働いていたハーバードの博士号を持つ人物を受付に採用したり。ジョブスはハードウェアに対する偏愛と、美へのこだわりを見せる。結局NeXTは商業的に失敗するわけなんだが、その過程で、ソフトウェアのライセンスがまとまりかけてたって話があったなんて。しかも、IBM、Compaqに加え、DELLまでその話を持ちかけてきたとは!これが上手くまとまっていたら…。

Pixar

もっと面白かったのはピクサーの物語。どういうわけかピクサー関係者にはジョブスの"現実歪曲フィールド"が効かなかったり、ジョブスを遠ざけるために色々工夫を凝らしたり。だけどディズニーとの話がまとまりかけ、上手くいきそうになった途端ジョブスがやって来てCEOを名乗ったり。株式公開前とかほんとクリエイターも大変なんだなあ、と思わせる。

女性関係

いやあ、ジョブスってモテモテだったんですね。そりゃもうビックリするぐらいモテモテ。そして結構ひどいぞ。

生き別れの妹

ジョブスは、産まれてすぐに養子に出され養父母の元で育ったのだけど、生き別れの妹がいて実の妹が作家の"モナ・シンプソン "。映画化された"ここではないどこかへ"で知られている作家ですが、ジョブスの女性遍歴を元にした小説を書いてから疎遠になってしまったとか。そう言えば、ラリー・エリソンの(今の)奥さんは小説家(メラニー・クラフト)だったな。エリソンベースの恋愛小説を書いたとか書かなかったとか。

グッド・スティーブ、バッド・スティーブ

読んでいると、"グッド・スティーブ"、"バッド・スティーブ"と言う単語が頻繁に出てくる。魅力的で快活なグッド・スティーブ、短気で烈火の如く怒り責立てるバッド・スティーブ、両方が組み合わさってスティーブ・ジョブスなんだと。大分丸くなったようだけど。そのおかげで解雇した従業員が復讐にきたり。昔仲違いしたマッキントシュチームと子供が入学した小学校で再開して仲直りしたとか。ビル・ゲイツとの絡みとか、ロス・ペローとの絡みとか、なかなか面白いエピソードがいっぱい。しかし、この人の下で働くってのは相当心臓が強くないと大変だ。実際に心臓に疾患を負ってしまった人もいるし。

hReview by tomozo , 2005/08/27

photo
スティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活
Alan Deutschman 大谷 和利
毎日コミュニケーションズ 2001-02

Do you remember "Mactell"?

Appleが"Mactel"を商標登録したと言う。
Apple seeks to trademark its socks | Tech news blog - CNET News.com コメントを見る
これが、Intel チップ搭載のMacの名称となるかは微妙なところ。少なくとも日本においては"Mactel"も"マックテル"も登録申請されていないことから、防衛的登録かもしれない。ちなみに、次期MacOS X 10.4のコードネーム"Leopard"は既に日本でも登録申請済み。

俺がこのニュースを知って、思いだしたのが"Mactell"

どれだけの人が覚えているだろう?
続きを読む
Syndicate Me

Powered by FeedBurner
Archives
Categories
Profile

Google

※Java scriptが有効である必要があります
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: