ログからナウへ…と言うことを考えていた時、『とある構造の元に成功したサービスは、他の構造では成功しない』というテーゼが浮かんできたのでメモ。
Yahoo!Japanが日本最大のウェブサイトであることに異論は少ないと思う。しかし、日本でもっともID登録者が多いはずのYahoo!Japanは幾度となくソーシャルサービスにおいて失敗を繰り返している。
Yahoo!みんなのトピックス、Yahoo!ブック−マーク、Yahoo!Days…(因みにYahoo!ブックマークはまだ存続しているが、これを失敗でないと見なす理由があれば是非聞かせて欲しい)
他のポータルサイトまで視野を広げれば、livedoor のfrepaに、nowa,楽天リンクス等死屍累々だ。
例えまだ閉鎖していないにしても、SNSをtwitterや画像サービスなどを集約したFriendFeed的な何かにリニューアルするのは、その時点で既に敗北と言って差し支えないでしょう。具体的に言うとWindows LiveとかGoo Homeとか。
ところで、中古車情報誌gooを発行するプロトコーポレーションが注文住宅検索サイト『グーホーム』を始めたのはNTTレゾナントへの嫌みと睨んでいるのだが真実を知っている人は是非教えて頂きたい。
話を戻すと、何故機能的に劣るわけでもなく、優秀な担当者と膨大なユーザーベースを抱えているにも関わらずこれらのソーシャルサービスが成功しなかったのか…というのはサービス毎に様々な理由があると思われますが、自分の推測としては、それまでのサービスの構造が持ち込まれてしまうからでは…と考えています。
例えば、Yahoo!だとモデレータが管理するYahoo!トピックスは成功しているが、匿名性を維持し続けるYahoo!ニュースコメントが悲惨な状況であったりするように、大本の成功サービスであるディレクトリサービスと同様の構造である場合に上手く運営できて、そうでない場合はスポイルする可能性が高いのではないか、と推測しています。
Yahoo!Japanの各種サービスが縦横無尽にTwitter活用しているのをみる限り、同社の経営陣や社員などがソーシャルメディアについて習熟しているとしか見えない辺り、不思議と言えば不思議です。