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BloMotionが脱ステルスマーケティングへ

以前報告しました"ブログ・マーケティング業者に法令違反の疑い〜質問と顛末"についてですが、その後更にBloMotion担当者よりメールを頂きましたので報告します。
モバイルファクトリーでBloMotionを担当しております**と申します。
ご連絡遅くなりまして大変申し訳ございません。

ご指摘を頂いた件につきまして改めて厚生労働省と自主規制を実施している業界団体へ問合せをしましたところ、厚生労働省によると、弊社BloMotionは医療法で規制対象の「広告」には該当しないとの見解で、JAROでは異なる見解であるなど、見解が分かれておりました。

弊社としては、万が一でもブロガー様にご迷惑をおかけすることがないよう、慎重に対処させて頂きたく、過去にクリニック及びクリニック関連記事を書かれたブロガー様には医療法69条の列挙事項のみを盛り込んだ形で記事の訂正をお願いさせて頂きました。

今後はより厳格に法令順守を行うと同時に、社内のチェック体制の強化、変更を迅速に行い、より慎重に案件の精査を行っていく所存で御座います。

と言うことで、厚生労働省は医療法で規制対象の「広告」に含まれない、との見解とのことです。
で、そこで安心せずに各ブロガーに訂正をお願いしたのは更に良いことだと思いますし、そう言った対処を行ったBloMotion社は素晴らしいと思いました。

そして更に重要なことが。

また、以前別件でいただいておりました、以下の件でございますが、2007年1月より、広告を意図する「BloMotion・キャンペーン参加記事」という記載をブロガー様に義務付けるようにいたしました。
あと、これは別件となりますが、貴社の依頼においては

(3)「BloMotionからの広告です」といったような文言の掲載は控えてください。

と言う一項がありますが、これは多くのネットユーザーに忌避される"ステルスマーケティング"を意図しているように感じられます。
むしろBloMotionの依頼に基づくことを明記した方が多くの人に受け入れられると考えます。
ご一考戴ければ幸いです。
この度は貴重なご意見誠に有難う御座いました。

今後とも宜しくお願い致します。

このメールを読んで再度BloMotionからの依頼メールを確認したところ、確かに1月4日から配信されているメールには
(3)「※BloMotion・キャンペーン参加記事」と記事の最後に入れてください。
と明記されていました。

細かいところを突っ込めば、"BloMotion"について知らない人が判別付くのかな?と言う疑問は残るものの、脱ステルスマーケティングに向けての第一歩として素晴らしい判断だと思います。

ちなみに、俺は以前Google Adsense広告に"Google AdSense"という名称でサイドバーに貼っていてGoogleに怒られたことがあります

競合他社もこの動きに追随してくれることを期待します。

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ブロガーにお金を払って記事を書かせるという行為は議論を呼ぶものだが、更に議論を呼ぶ行為が持ち上がっている。

ブロガーマーケティングシンジゲーション"ブログのカンヅメ"を運営するアイカンパニー及び"Blmotion"を運営するモバイルファクトリーはそれぞれ医療機関に関する原稿依頼をシンジゲートに配信した。

よく知られているように、病院及び診療所に関する広告には厳しい規制がかけられており、原則医療機関、医業に関する広告は禁止されている。

参考資料 病院等の広告規制に係る関係規定

医療情報提供推進検討会最終報告 資料(1)|東京都

広告規制に違反した場合医療法(昭和23年施行)に基づき6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金となる。

テクノラティで調べた結果1000人以上のブロガーが依頼された医療機関の記事を掲載していることが確認された。

俺はアイカンパニー及びモバイルファクトリーにメールにて上記法令との整合性に関する質問を送った。なお、特定の医療機関及び個人名を伏せることをあらかじめ明記する。

問合せの内容

11月27日に送った問合せの内容は以下の通り。アイカンパニーはWebの問い合わせフォームから、モバイルファクトリーにはWeb上にあった問い合わせのメールアドレスへメールを送った。
Subject:貴社の原稿依頼と法令との整合性について疑問を抱きメールさせていただきました。

*月*日配信の****クリニック

上記の原稿依頼は「病院等の広告規制に係る関係規定」に違反する可能性があると思われます。
(参考)
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/isei/byouin/index.html
http://www.mhlw.go.jp/topics/0106/tp0604-1.html

貴社の原稿依頼と上記規定への整合性をどのように考えているのでしょうか?

貴社のお考えをお聞かせ下さい。

また、上記質問及び回答については一般に公開させていただくことを前提とさせていただきます。

回答要旨

アイカンパニーからは11月29日,モバイルファクトリーからは12月4日に回答がありました。

モバイルファクトリーは配慮の足りない点を認め、以後の改善を具体的に回答いただきました。また、以後の依頼メールではそのことが反映されていることが確認されました。ただし、既に配信済みの依頼については対応を検討中とのこと。

一方アイカンパニーはすぐにレスポンスをいただいたものの、「事実関係の確認中」とのことで、再度問い合わせてみましたが、未だ回答をいただいていません。

個人的には一ヶ月以上「事実確認」が出来ない広告サービスについてはその法務能力を疑わざるをえません。そもそも医療広告の規制なんて、広告とは無縁の素人の俺ですら知っていることなのに。

"ブログで簡単にお小遣い稼ぎ"を謳うサービスは増加中ですが、参加に際して自衛を怠るべきではないでしょう。

個人的には"ネットで儲ける"こと自体には異議はありません。しかし、小金のために節を曲げることは、却って身も懐も細る結果になるんじゃないかな、と思います。ブログマーケティング自体には別途思うところがありますが、長くなりそうなので別途エントリーを起こすことにします。

"続きを読む"以下、両社とのメールのやりとりを公開します。

【12/28追記】

アイカンパニーよりメールがきました。要旨をまとめると
  • 当日中に告知自体を停止
  • 禁止事項等の注意点を挙げておくべきだったと認識
  • 上記禁止事項に抵触する可能性のある修正を行なっていくことを検討
  • 今後の告知に関しては十分に配慮を行ったうえで、告知自体の可否の検討を行っていく
ちょっと対応が遅かったですが、正しい方向へ向かっているようでよかったです。
追記の方に、メールの全文も追記しておきます。

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