「あなたの知らないICタグの(本当の)話」:コラム(終了) - CNET Japan今回は、実際の利活用に向けての戦略としてe-Japanでも推進されている「電子タグ」(ICタグ)について、経済産業省の新原浩明製造産業局紙業生活文化用品課長に話を伺った。
IT Proの記者の目ICタグのこと,どのくらい知ってますか?と併せて読むと、非常に興味深い話。
要点は、既にICタグは実用化され、使われていると言うこと。経済産業省として、標準化を支援してて、多くは企業の創造性に委ねていると言うこと。2年以内にICタグの単価を5円にする計画を進めていること。それが出来ない場合は霞が関を逆立ちで一周すること。プライバシーには留意していて、ルールを定めたが、うまく行かなければがんがん直しますよと言うこと。長いけど、引用。
例えば昨年(ICタグの実例として)小泉首相を回転寿司に連れてったんですが、回転寿司店を選んだ理由というのは、先行導入例ということに加えて、作り込みの好例だったからです。いま、回転寿司店が抱えている問題に、外食産業の価値の分化への対応というのがあります。一方で高付加価値を目指す流れ、もう一方で安く大量に売るという流れがあって、現在回転寿司業界は、高付加価値の方向にどんどんシフトしてるんですけど、そうなると必然的にお皿の数も10種類以上出てくるわけで、それぞれの色も微妙になってきて数えるのも大変、間違いも起きるし人件費は高くなるという、回転寿司業界特有の問題が発生してきます。そこを解決したいというニーズからICタグ導入の議論が出発しているんですね。そこの部分の人件費を削れるなら(ICタグに)投資してもいいよね、という話になり、結局は双方のコストの比較になって十分釣り合ってるということがわかり、回転寿司の機器ベンダも共同開発する形でICタグを使った精算システムを作って売っています。実際、うちの近所の店が、まさしくこの方式を採用しています。魚錠と言うお店なのですが、精算をお願いしたら、お店の人が何やら積んだお皿に機械を当て、「ではレジへ」とにこやかに言ったのが印象的でした。
その上、2000円ほどまけてくれたのでさらに驚きです。読み取りミスではないと思います(笑)
こういうクローズドな環境であれば、現在でもコスト&プライバシー(セキュリティ)の面でも問題ないのでしょうね。これから普及すると言う日経の記者に一度食べてもらいたいところです。
ランドセルとかに着けると色々問題が多そうですが。(医療用として)RFIDの埋め込みが当局に承認されたと言うニュースもありました。
これからどこへ向かうのでしょうか?