Future is mild logo

インターネットやMac,Windows,日常について月並みな事を

HRP-3

"HRP-3 Promet(プロメテ) Mk-II"

川田工業、川崎重工業、独立行政法人産業技術総合研究所は6月21日、人間型ロボット"HRP-3 Promet(プロメテ) Mk-II"を公開しました。WBS他、テレビでも報じられたのでシャワーを浴びるHRP-3 Promet Mk-IIのデモを目にした人も多いのでは。今度もデザインは出渕裕氏。
産総研:プレス・リリース 実環境で働く人間型ロボット:HRP-3 Promet Mk-IIを開発 コメントを見る
川田工業株式会社【代表取締役社長 川田 忠裕】(以下「川田工業」)は、独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」)、川崎重工業株式会社【代表取締役社長 大橋 忠晴】(以下「川崎重工」)と共同で、実環境で働く人間型ロボット:HRP-3 Promet Mk-II(以下HRP-3)を開発いたしました。
例によって森山氏によるRobot Watchの記事が詳しい。動画あり。
働く人間型ロボット「HRP-3 Promet Mk-II」発表 コメントを見る
今回発表された「HRP-3」は、3本の指を持ったハンドと手首の回転自由度を付けて作業性を向上させ、HRP-2の外装デザインを行なったデザイナー・出淵裕氏による外装をつけたもの。名前も「Promet Mk-II(プロメテ・マークツー)」と、2002年に発表された「HRP-2 Promet」の流れを汲むものになっている。また、中身はHRP-3Pと比べてもまったく別物になっているという。
HRP-3を開発したNEDO技術開発機構の基盤技術研究促進事業「実環境で働く人間型ロボット基盤技術の研究開発」は2007年3月末で終了している。今後は、これまでに蓄積したノウハウを活かしながら2年間程度の実用化研究を行ない、基盤技術の安定化とコストダウンを目指す。具体的な目標価格は「HRP-2」が3,800万円だったのに対して、1,500万円程度を目指すという。
Itmediaの記事にHRP-2/HRP-3P/HRP-3の比較表がありましたが、5年間で着実に進化していることが目にとれます。

個人的な感想を言えば、HRP-2が主役ぽかったのに対し、白を中心とした抑えめのカラーリングのHRP-3は顔つきも含めちょっと敵役っぽい。

さてさて、HRP-3は技術的に凄いしかっこいいと思うのだが、これが事業化への壁を乗り越えられるかについては若干悲観的。以前baby_touchさんがHRP-3P登場時にこんな事を書かれていました。
Robot.Mとの優雅な平日:ロボットニュース【防塵防滴、スリップ対応でタフになった人型ロボット「HRP-3P」】 コメントを見る
ともぞーさんの「これだけ人と金をかけたんだ、何がなんでも実用化を!なんて事は言わないので、ここで培った様々な技術がこれからの製品に反映されたらな、と」というのはHRPが企業の研究であったらそれでよかったのに,と思う.結局,国家の予算(しかも経産省)でやっている以上,何らかの結果を出さなければどうにも風当たりが強くて,それがこんな形になってしまったのではないかと.
個人的な趣味で言えば恐竜は嫌いではないのですが、むしろ恐竜を嫌いな男子なんていません!ってところですが、世の中の恐竜型ロボットの需要を考慮するととても投入された開発費をペイするとは思えません。川田工業としては自社の手がける棟梁事業等に応用していきたいと考えているんだろうけど、人間の方が安いんじゃないか…人間にできない作業をやらせるとなると、人型である必然性が薄れる…などと悲観的な考えが。

といいつつ、そんな先入観を裏切ってコモディティ化してもうデザインぐらいしか差別化する要因がなくなって、出渕デザインモデルを買うかカトキデザインモデルを買うか悩む未来を期待しています。

関連エントリー

Future is mild:HRP-2、人間と一緒に会津磐梯山を踊る
Future is mild:防塵防滴仕様のHRP-3P
Future is mild:研究用の小型ヒューマノイド"HRP-2m Choromet"(チョロメテ)

防塵防滴仕様のHRP-3P

さすがHRP-3Pだ。何ともないぜ

と言う事で、水陸両用防塵防滴仕様のHRP-3Pの登場です。ちなみにPはプロトタイプのP。量産型の安物とは違うのだよ。

プレス・リリース 実環境で働く人間型ロボット試作機HRP-3Pの発表 コメントを見る
防塵防滴、スリップ対応でタフになった人型ロボット「HRP-3P」 コメントを見る
9月8日、川田工業株式会社、独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)、川崎重工業株式会社は、防塵・防滴機能を備え、実環境で働く人間型ロボット「HRP−3プロトタイプ(HRP-3P)」を開発したと発表し、デモを行なった。
ロボット=デリケートで取扱注意、と言うイメージが強かったのですが、これで実環境での作業に展望が開けたのかな?JISで言うとどれぐらいの防塵防滴かは不明ですが、シャワーを浴びて平気だったようなので、かなりのものでしょう。
その他、駆動時間が倍に伸びたり、滑りやすいところでの歩行が安定したりと基本性能も向上している。

ここのところ、痛ましい災害が続いているが、このようなロボットが実用化されたら・・・と言う期待が沸き上がりますね。ガンダムとは言わないけど、パトレーバーの時代は近いのかも。

impressから引用すると、

川田工業株式会社の川田忠裕代表取締役社長は「今後もロボット開発を続けるためには、具体的なミッションを見つけなくてはならない。これまでの技術開発の成果を生かして、完全な二足歩行ではなくても、何か市場に送り出せるものを作りたい」と語った。
これだけ人と金をかけたんだ、何がなんでも実用化を!なんて事は言わないので、ここで培った様々な技術がこれからの製品に反映されれたらな、と。そして世界がホンの少しでも良くなる事を願って。

正直、ロボットって、技術的課題と同じぐらいマーケティング課題も大きいと思うのだけど、その辺りは経産省とか産総研はどの様に考えているんだろ?
Syndicate Me

Powered by FeedBurner
Archives
Categories
Profile

Google

※Java scriptが有効である必要があります
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: