米GoogleのPPC広告のトラフィックのうち29.5%がクリック詐欺?米調査と言うわけで、昨年から話題の"クリック詐欺(Click Fraud)"関連の調査で、およそ3割がクリック詐欺だという調査結果が!マーケティングリサーチに関する研究を行なっている米MarketingExperiments.Com(MEC)は2日、米GoogleのPay Per Click(PPC)広告のすべてのトラフィックのうち29.5%がクリック詐欺によるものであるとの調査結果を発表した。
(原文読もうとしたけど、登録が必要なのでとりあえずパス。)
日本では"ワンクリック詐欺"の方が話題のようですが…ああ、あと"アドセンス狩り"とか。
クリック詐欺とは
クリック詐欺とは何か、と言うと大まかに二種類あるようで、一つがグーグル等から金をせしめる輩と、広告主の支払った広告料を枯渇させる輩と。手段としては、低賃金国で人海戦術で地道にクリックさせる方法と、ボットと言うプログラムで自動的にクリックさせる方法があるらしい。
クリック詐欺対策
Google自身もその危険性は認識していて、詐欺だという顧客からの申し立てに対し、払い戻しを続けているそうです。また、詐欺師への訴訟も起こしています。
クリック詐欺に荒らされるグーグル--法廷闘争へ - CNET JapanGoogleがあるウェブサイト運営会社を提訴した。同社の申し立てによると、この会社はシステムを使ってテキスト広告をクリックさせ、Googleの広告ネットワークに不正行為を働いたという。
結果は被告が欠席してGoogle勝訴。
でもこれぐらいじゃ焼け石に水でしょうね。 この件に関しては、詐欺の疑いを立証するのが広告主というのが大変なところ。集客を検索サイトに頼っている小規模企業なんかではなかなか難しいようです。 最悪なのはクリック詐欺によって、コンテンツマッチ広告自体が信頼性を失い、この広告モデルが失墜すること。Google AdSenseが唯一の収入源、って言う企業も多そうだし。最近、Ask JeevesやらYahoo!やらが参入を表明していますが、対策ってどうしてるんだろ?Internet Watchの記事によると
クリック詐欺はPPC広告の将来に大きな影を投げかけており、この分野の代表的な企業であるGoogleなどは最大限の労力を払ってこの詐欺を食い止めようとしている。その一方で詐欺と誤って認定されてしまったために広告表示ができなくなるケースなど種々の問題や歪みも生じている。このせいで、各所で見られるように唐突にアカウント停止、と言う事態が引き起こされているのでしょうか?既に、Googleへの不信感は高まっているような。
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