stars デイ・アフター・トゥモロー

試写会で観たデイ・アフター・トゥモローのDVDが発売になりました

Amazon.co.jpのレビューから抜粋
地球温暖化が原因で世界各地で異常気象が発生。ロサンゼルスに巨大竜巻が襲来し、日本には巨大なヒョウが降り注ぎ、ニューヨークは洪水で水没。さらに地球は再び氷河期へと突入し、北半球は完全に氷に覆われてしまう。そんな中でニューヨークの図書館にいて生き残った息子サムを救いだそうと、気象学者ジャックは凍てつくニューヨークへ向かう
地球環境問題をテーマにした作品で、決してあり得ないことではない話。

現実に、日本でも記録的な猛暑、観測史上最多の台風上陸、豪雨による被害等、地球温暖化の影響では?と思わせる事象が連続してし、アメリカでも強大なハリケーンが猛威を奮った。

超大型ハリケーン『アイバン』は地球温暖化の結果か | WIRED VISION コメントを見る
大西洋に発生したハリケーン『アイバン』(写真)は、近年の観測史の中でも最大級の勢力を持っている。しかも、気象の専門家によると、地球温暖化の影響で、こうした巨大ハリケーンは今後も増加していく見込みだという。

映像表現は凄まじく、冒頭の氷河が割れるシーンから、巨大竜巻、氷河期をもたらすハイパーハリケーン、ニューヨークの洪水までが見事なまでに表現されている。ただし、映画の内容は、VFX程素晴らしくなかったと言うのが感想。

(一部ネタバレあり)

まず、この監督の特徴なのか、これほどの事象をほんの数日の出来事として描いているためにストーリーに厚みがない。また、驚くほど葛藤、対立がない。登場人物のほとんどが「好い人」なのだ。

主人公の古気象学者は、ニューヨークで閉じこめられた息子を躊躇なく救助に向かうし、その仲間達も同様。主人公の妻(女医)は、難病の患者とともに最後までアメリカに踏みとどまる。(そしてぎりぎりで救助が来る)。大統領は主人公の進言で即座に避難を開始し、最後までホワイトハウスに留まって指揮をとる。イギリスの海流学者は、最後まで観測データを送り続け、仲間達ともに乾杯をして消息を絶つ。
唯一の敵役である副大統領でさえ、主人公の邪魔をする訳でも利己的に行動する訳でもなく、最後にはいい人だ。

現実の地球環境を取り巻く状況を見れば、決してそんなことがないことは明白だ。特にブッシュ政権は環境より(取り巻きの)企業活動優先として知られている。


もし、異常気象だけではなく、人間についてリアルに描写していればこの作品はきっと名作になっただろう。>

hReview by tomozo , 2008/05/22

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デイ・アフター・トゥモロー
ローランド・エメリッヒ ジェフリー・ナクマノフ
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント 2005-11-25