そう言えば1月に読み終えてなんか書こうと思ってほったらかしになっていた…
上巻では一年戦争からエゥーゴ初期、下巻ではグリプス戦役から第二次ネオジオン戦争が主に書かれている。
シャア・アズナブルと言えば、言わずと知れたジオン・ソム・ダイクンの忘れ形見であり、エゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉であり、ネオジオンの総帥である。
しかし、彼がなぜ、ザビ家殺しを決意・決行し、エゥーゴに参加し、そして隕石落としを決行するに至ったか、と言う内面については謎が多い。本書ではシャアの生い立ちから彼の抱える自負、世界観、コンプレックスを元に行動の一つ一つをひもといていく。何故、ガルマを忙殺したのか、彼にとってララァ・スンとはなんだったのか、アムロ・レイをどのように評価していたのか。
一流の見識を持ちながら、ニュータイプとしては二流である自覚と、周囲から求められるジオン・ソム・ダイクンの忘れ形見というプレッシャー。仮面の下でシャアがどのような心情を隠していたか。
シャアのファンのみならず、ガンダム好きにはお薦め。
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