小飼弾氏のレビューを読んで興味を持った一冊。
404 Blog Not Found:嫌老社会本書は"老い"とは何か?をテーマに、"老人"とは何か?歴史的にどのようなイメージの変遷があったか、医療の発達した現在に於いて"老人"であるとはどういうことか縦横に論じている。言わば、"老いってこういうことだったのか"新書。"高齢者=弱者"と言うステレオタイプな見方は既に陳腐化しているのはその通りだよなあと思う。また、アンチエイジングに代表される"老いへの抵抗"についての考え方も興味深い。特に現役(ファーストライフ)→引退(セカンドライフ)→病気などで自由が利かなくなる(サードライフ)と言う考え方は、2007年のセカンドライフバブルに対する痛烈な一差しと言えまいか。結論から言う。
老いる可能性のある人々、すなわち全ての人々は今すぐ予約注文すべきである。
俺自身、"老い"に対して明確な現実を認識しているか、と言われると両親が健在な現在はまだまだ甘いよな、と思う。だが、いずれは直面する問題として自分自身と親しい人の"老い"について考えなければならない。
その為に本書は良い手引書となるんでは、と思う。最後に、ライター速水健朗氏による著者へのインタビューを紹介。
コラム≫IT戦略/ソリューション-【長沼行太郎氏インタビュー】老いる社会と向き合うために:ソフトバンク ビジネス+IT
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