松下の電子書籍端末"Words Gear"の発売が決定、予約が開始されました。Amazon.co.jp,楽天(三省堂) 松下の直販サイトパナセンス等で取り扱っています。予価は41,790円。先着にはブックカバーもついてくるそうです。
ワーズギア、書籍や動画などが楽しめる文庫本サイズの読書端末を発売 - CNET Japan コメントを見る
今回発売されるWords Gearは、高さ150.6mm×幅105mm×奥行き28.4mmという文庫本サイズの本体に、5.6インチワイドSVGA高解像度カラー液晶を備えた読書端末。
はっきり言って売れないだろうなあ、と言うのが俺の予想。賭けてもいい。Σブックと言う縁起のいい名前の松下の端末、ソニーのLIBRIe(リブリエ) に続く、失敗した電子書籍プロジェクトとして記憶されると思う。

PCとのデータの受け渡しはSDカードだけだし、RSSやPodcastにも対応していない。Σbook.jpで取り扱っている書籍を見たけど、とくに安いわけではない。ボーイズラブ小説やライトノベル、コミックなど若者向けの書籍を取りそろえている訳ですが、端末の価格を考えると紙の本を購入してブックオフに行った方が費用対効果は高いだろう。ビジネス書などの取りそろえが貧弱なのも痛い。TimebookTownが遥に素晴らしいサイトに見える。

そもそも未だ電子書籍を専用端末で読む、と言う習慣がない人にこの価格で販売するのはなあ。若い人達は携帯で読むだろうし。書店をそのまま持ち込もうとする発想が既に駄目なんだと思う。

あと、ワーズギアのサイト"最強☆読書生活"の作りも何とかならないものか。イメージキャラに真鍋かをりを起用したり、"マルチなマナベは片手で書斎を持ち歩く"と言うキャッチフレーズは、"またマナベか!"ぐらいの感想しかないし、どうでもいいんですが、フラッシュバリバリでポップアップウィンドウを利用して、ニュースリリースはPDFで、トップページにある"WHAT'S NEW"が読みにくい上にクリックしたら端末の予約ページに飛ばされるなど、"20世紀か!"と言った作り。書店ってレベルじゃねーぞ、と思いました。

いずれにせよ思想も設計も実装も古過ぎる、そんな風に感じました。