いやあ、この本、と言うか高橋智隆と言う人物は面白いですね。最初から最後まで飽きる事なく一気に読んでしまいました。今までもクロイノの受賞や、ロボカップにおけるチームOsakaでの活躍などは知っていましたが、特に京大に入るまでの過程や、受験や学歴に関する考え方などが面白かった。
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“世界一美しい”女性型ロボット「FT」発表
にしても、今や押しも押されぬロボット業界の著名人である高橋氏だが、ほんの5年前はまだ進路に悩んでいたんだよなあ。
News:世界最強ラジコンロボ? 三洋もお掃除ロボット! ロボフェスタ神奈川2001(1/2)男子三日会わずんば刮目せよ、だな。 あと、やはりこの人のロボットのデザインはアニメの影響が大きいのだなあ、と再認識。FTを表して、「手塚の精神が形になったようなデザインだ(アナベル・ガトー)! 」と述べた人がいるが、自身も手塚からの影響が強かった事を表明している。面白いのは俺の世代はガンダムの影響が強いのだが、高橋氏はガンダムのデザインはまがい物でマクロスのデザインこそがリアルロボットだ、と書いていること。その割にはIMR-TYpe1のデザインに関して、モビルアーマーを意識していたり、ゾックを参考にしている辺りも面白い。磁力を利用した2足歩行ラジコンといえば,京商の「GUNWALKER」が有名だが,なんと,このMAGDANの技術が応用されているのだという。「進路についてアドバイスしてほしい」と話していた高橋さん。あなたは今すぐ,バンダイでザクの開発チームに加わるべきです。
また本書を通読して驚いたのが高橋氏の活動範囲の広さ。援竜や上記のIMR-Type1等も手がけているとは。先日発表された松下のパワーアシストスーツにも関わっているんじゃなかったけ。
そして彼のデザインに関する徹底的なこだわりも凄いと思った。FTのウォーキングやポージングについてはもちろんの事、クロイノやネオンの目の構造、立った時の姿勢のこだわり等普通の工学者では気がつかないところに目が行き届いており、なんというか、スティーブ・ジョブスに通じるものを感じた。まあ、なんかとッ散らかった事を書きましたが、とにかく高橋智隆と言う人物は面白く、これからも目が離せないな、と言う事。あとがきでブログのように書く事を心がけた、と書かれているが、ほんとブログ感覚で読む事が出切る。そして本書はロボット工学に興味がある人も無い人にも等しくお薦めできる書籍だ。
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