ああ、これも一つの時代を感じるニュース。
クアルコム、「Thunderbird」ベースの無償版「Eudora」を開発へ - CNET Japan
1990年代、Eudoraは電子メールの送受信ソフトとして人気が高かった。だが、サンディエゴを本拠地とするQUALCOMMは、「コアビジネスや戦略的目標に適合していないため、電子メール市場にはとどまらないという決断を下した」と発表した。
Mozilla Japan - プレスリリース - QUALCOMM、Mozilla Foundation と Eudora 電子メールプログラムのオープンソース版の共同開発プロジェクトに着手今やOSにSPAMフィルター付きの高機能メールクライアントが付いてくる時代ですので、QUALCOMM(クアルコム)としても本業でない事業に注力するわけに行かないのでしょうね。![]()
ちなみにEudoraは俺が初めて購入したメーラーでした。確かバージョンは2だったような。バージョン3まであげたけど、その後Arena internet mailerに乗り換えて、Mac OS XになってからはMail.Appに移行という経歴だった。今確認したらArenaの開発停止が2002年9月だ。あれからもう4年も経つのか(サイト見たら文句言っている人がいた)。
一方その頃ユードラと言えば、迷走を続けていたのであった。米QUALCOMMが「Eudora 4.3」を発表、広告表示により無料使用も
米QUALCOMMは9日、MacintoshとWindows用の電子メールソフトの新版「Eudora 4.3」を発表した。新版では、1つの製品でPro版の「Paid mode」とLight版の「Light mode」を選択できるほか、広告を表示する代わりにPro版のフル機能を無料で使える「Sponsored mode」が用意される。
KDDと米クアルコムら3社、メールソフトを利用したネット広告配信で提携このバージョンは試した記憶が。たいした広告が配信されなかったなあ。
都内で行なわれた記者会見において、KDDの執行役員を務める池田佳和氏は、今回のネット広告配信について「まったく新しいメディアになりうる」と説明。 KDDとして、配信システムを全面的にバックアップする姿勢を示した。今後は、KDDが運営するISPのNEWWEBにおいて、Eudoraの無料ダウンロードサービスを開始する予定だ。KDDの池田佳和氏、「従来は電子メールの5行広告などがネット広告だった。今回の新広告システムは新しい波になるだろう」米クアルコムのジェフ・ベルク氏。「Eudoraは2000万人のユーザーを誇る」と、マス媒体としての可能性をアピール
メッセージとファイル共有が可能になった「Eudora」の最新版が発表 (MYCOMジャーナル)このバージョン以降は使用していないのだが、"ムードウォッチ"と言う機能は今でもいいアイデアだと思う。いやむしろネットでトラブルが頻発する現在こそ必要な機能という気がする。誰かWebサービスとして実現しないかな。
新バージョンの目玉であるファイル・メッセージ共有機能は、Eudoraの新しいプラグイン「Eudora Sharing Protocol(ESP)」によって実現される。ユーザー同士が、共有したいメッセージやファイルのコピーを持ち、ESPがEメールを通じてそのコピーを最新の状態に自動更新することで、共有を実現する。そのほか、英文のみではあるが、送受信メッセージに不快な言葉が含まれていた場合、不快レベルを表示してユーザーに警告する「ムードウォッチ」、一定の期間に送受信したメッセージの統計情報をさまざまな角度から表示できる「統計情報」といった新機能のほか、使い勝手を向上させる改良が施されている。なお、前バージョンでは広告を表示することで無料で利用できるスポンサーモードが用意されていたが、新バージョンから無料版はなくなることになった。
ちょっとこのあとは特に印象に残ったことはない。
しかし現在も多くのISPのサイトにおいて設定例が残っているし、Eudora-JがVectorでダウンロード可能だったりする。最後にEudoraのオリジナル開発者Steve Dorner氏のインタビューを見つけたのでご紹介。(2000年2月14日)
TidBITS 日本語版 #517/14-Feb-00![]()
コメント一覧
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?
コメントする