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明日は誰のものか イノベーションの最終解
クレイトン・M・クリステンセン スコット・D・アンソニー エリック・A・ロス
ランダムハウス講談社 2005-09-16

by G-Tools , 2006/10/01

"イノベーションのジレンマ"、"イノベーションへの解"に続くクリステン教授によるイノベーション三部作最終章。
今回のお題は教育業界、航空業界(航空会社、航空機製造会社)、半導体業界、ヘルスケア業界、通信業界です。

内容的には、良くも悪くも前2作を踏襲しており、はっきりいってしまえば前2作を読んでいれば特に読まなくてもいいんじゃないかと思う。確かに内容は精度が高くなっているが、経営学の学生以外には不要かな、と思う。(内容と分量から"イノベーションのジレンマ"をお勧め)

あと気になったのは翻訳の固有名詞のおかしさ。ザイリンクスはジリンクスと書かれているし、ベライゾンはベリゾンに、アイタニウムはイタニウムと言った具合に。あとブラックベルトは黒帯って書いた方がいいと思った。他にもあげればキリがない。
あと言うまでも無いけど、通信業界と半導体業界についての章は既に時代遅れになっている。変化が早過ぎるせいなんですが。

世の中には経営もしていなければ勤めてもいない会社のビジネスモデルについて考える勉強会なんていうものがあるらしいので、そう言うのが好きな人にはお勧め。

関係ないけど、Amazon.co.jpのレビューに現ライブドア社長の平松氏の名前が合って笑った。本人?

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