Danさんは、技術者として、ブロガーとしてとても尊敬する方なのだが、このエントリーにはちょっとばかり異を唱えたい。
404 Blog Not Found:SNSはWeb2.0ではないのか?これはSNSをあまりに狭く捉えてはいないだろうか。mixiは日本でもっとも知られているSNSだが、SNS=mixiではない。
確かに、SNSというのはある意味多くの技術者が抱く、「他のWebに依存し、他のWebに提供する」「共存型Web」の正反対にある。Web 2.0をそう狭義にとらえれば、SNSはさしずめWeb -2.0といったところだろう。
例えば、米国の人気SNS FacebookはAPIを公開している。
TechCrunch Japanese アーカイブ » FacebookがAPIを新たに公開、開発者仲間に協力呼びかけその他、YouTubeも日記の替わりに動画を扱うSNSだ。おっとFrepaも。
ソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)のFacebookが今日(米国時間8/15)APIを公開した。市場をリードするMySpace生態圏はよそ者に冷たいが、それとは大胆に一線を画していく方針。
とかくSNSと言うと、元祖のFriendSterを始め、OrkutやmixiやGree等の閉鎖的な招待型を想起される人が多いと思うが、オープン型のSNSも多々ある事を忘れてはいけないと思う。
ちなみに、O'Reilyのweb2.0に関する特集ではSNSはこのように評価されている。Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(前編) - CNET Japan
「Friendster」「 Orkut」「LinkedIn」といったソーシャルネットワーキングシステムは、ウェブほどの拡張性を持たない。写真共有サービスFlickrの共同創設者である Caterina Fakeが指摘した通り、双方向の注目は偶発的にしか起こらないのである
再度O'Reilyのweb2.0の定義に戻ると、mixiも2chもweb2.0の要素は持っているし、かといって十全にその特徴を備えているわけではない。
だが、それは大した事ではないと思う。web2.0(的な何か)と言うのはあくまで手段であって目的ではないからだ。
mixiの笠原社長もそのことは認識しており、以前このように述べている。
ITmediaニュース:「Web2.0よりユーザーの声を」――mixi笠原社長
しかし「mixiにWeb2.0的なサービスをどんどん入れていく、というのもどうかと思う」と考えている。新サービス開発の判断基準の第一はユーザーニーズ。「Web2.0的かどうか」は関係ないとし、ユーザーにとってメリットのあるサービスなら、“Web1.0的”であっても導入していきたいと語った。
最後に、"外向的Web/内向的Web"と言う視点は正しいと思う(どちらかと言うと"開放系Web/閉鎖系Web"の方がいいと思う)。こう言った視点でマトリクスを作製し、既存のWebを当てはめた方がWeb2.0(的な何か)について理解が得やすいのではないか。
はっきりいってO'Reilyの定義は捉えづらい。
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