「悪童日記」「ふたりの証拠」「第三の嘘」で知られるハンガリーからの亡命作家の自伝。ハンガリーから逃れて、スイスに亡命・移住し、やがてフランス語で出版するに至るまでを淡々とつづっている。自伝と言っても、チューリヒの新聞に連載されていたエッセーを集めただけのものであり、およそ30分ほどで読み終えた。だがしかし、あの三部作を書くに至ったその道のりは十二分に感じ取ることができた。
ここでばーんと、三部作の表紙を並べようと思ったのだけど、悪童日記以外はAmazon.co.jpに表紙のイメージがないらしい。と、思ったらBK1にはありました。
最近では、小説というかフィクションをあまり読まない俺で、件の三部作も大学時代に読んで激しく衝撃を受けたのだけど、なんというか、亡命者が、母国語ではない言葉(クリフトフの言葉を借りれば敵性言語)で書いた小説というのはなぜか心にしみいるものがある。ミラン・クンデラとか好きです。
本書によると、残念なことに次の出版の予定はないそうだ。なんか老後の楽しみが一つ減ったという感じがする。ここでばーんと、三部作の表紙を並べようと思ったのだけど、悪童日記以外はAmazon.co.jpに表紙のイメージがないらしい。と、思ったらBK1にはありました。
コメント一覧
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?
コメントする