ザ・サーチ グーグルが世界を変えたザ・サーチ グーグルが世界を変えた
ジョン・バッテル 中谷 和男

日経BP社 2005-11-17
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今を時めくGoogleのその成り立ちから株式公開、そしてビッグブラザーとして恐れられる程に成長するまでを、創業者二人サーゲイ・ブリン氏とラリー・ペイジ氏やCEOエリック・シュミット氏へのインタビューを交えながら生き生きと描く。筆者(ジョン・バッテル)自身がネットビジネスの経験者だけに、その視点は鋭い。

外国から眺めているとGoogleはその天才的な技術によってなんら躓く事無く順調にIPOにまで辿り着いた様に見えたが、その過程には様々な苦労があった事が分かる。リスティング広告を開始するまで、即ちWeb上での金鉱を掘り当てるまでの描写はスリリングだ。
また、グーグルが順調にビジネスを拡大する上で優秀な人材を集め、それらをマネジメントしていく上の試行錯誤も興味深い。特に、有名な社是である"邪悪にならない(Don't be evil)"が決まる下りは面白い。

実は心に残ったのはグーグルそのものよりidea lab(アイデアラボ)のビル・グロス(Bill Gross)の話。Goto.comのちのOvertureで、Googleになりえた男の話はひどく心に残った。

昨今ではGoogle脅威論も高まっているが、この後、続編がどの様に描かれるか興味深い。

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