グッバイ、レーニン! CSで放送していたのを録画していたのを先日見ました。結論から言うと、すごくいい映画でした。

あらすじ 舞台はベルリンの壁が崩壊する以前の東ベルリン、主人公はかつて宇宙飛行士を夢見たアレックス。父は西ドイツへ亡命し、母はそのショックから愛国心・・というよりは社会活動に傾倒。ところが母はデモに参加して逮捕されるアレックスを見たショックで心臓麻痺。八ヶ月の昏睡の後、目を覚ますが、医者は「ショックを与えてはいけない。」と忠告。アレックスは部屋にかつての東ドイツを再現し、嘘ニュースまでつくって東ドイツを再現するべく涙ぐましい努力を続けるが・・・

もっと、イデオロギー臭のする映画かと思っていたら、これは親子愛を描いたものでした。とにかく、主人公アレックス(ダニエル・ブリュール)の献身ぶりが凄まじい。父が亡命した後の茫然自失の母を知っているだけに、店舗から消えた東ドイツの食材を再現したり、職場の同僚と偽ニュースをつくったりと。新しい生活を始めた姉と衝突したり、父の亡命の真実を知って苦悩したり。俺にはとても真似できない。

嘘ニュースを作成する映画マニア友人デルマ(フロリアン・ルーカス)や、デモがきっかけで知り合った恋人ララ(チュルパン・ハマートヴァ)も素晴らしかった。

途中、あり得ない低空飛行で運ばれるレーニン像の映像が印象的だった。 最後は、悲しいはずなのだが、妙に爽快感があって、自然と笑みがこぼれた。
うん、ほんと良い映画を見たなあ。

関連サイト グッバイ、レーニン!日本語公式サイト

グッバイ、レーニン! - Wikipedia

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