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タイムマシンをつくろう!
P.C.W. デイヴィス 林 一
草思社 2003-06-18
評価

by G-Tools , 2006/07/03

面白かった。そして難しかった。

amazon.co.jpのレビューを抜粋。

本書の前半で著者は、アインシュタインの特殊相対性理論や一般相対性理論、カール・シュヴァルツシルトのブラックホールに対する見解、ホーキングの理論など、物理学の巨人たちのさまざまな理論を検証しながら「タイムトラベル」に関する自らの見解と課題となる点を述べている。決して易しくはないが、読者の知的好奇心を大いに刺激してくれる論考である。

この本で作れるとしているタイムマシンは、引き出しを開けると未来に繋がっていたり、H・G・ ウェルズが描いたような特殊な機械ではない。光と重力の関係に注目し、時空をねじ曲げる"ワームホール"を利用する。 と言うわけで、一般相対性理論や特殊相対性理論、ブラックホールやワームホールと言う言葉が飛び交うので、それらの用語にアレルギーがある人は要注意。だが、そこさえ乗り越えれば、かなり面白い思考実験と言えないだろうか。

俺は読んでてちょっと頭痛がした。

興味深いのは第四章。"タイムマシンに関するQ&A"
何故、タイムマシンの製作が可能ならば、未来からのトラベラーが現れないのか?とか、過去に遡って母親を殺してしまったら?と言う古典的なタイムパラドクスについて書かれている。ここで取り上げられているホーキンスの仮説は興味深い。

実際のところ、第三章で述べられている方法でタイムマシンが製作されるのはまだ何世紀も先の話だと思われる。

だとしても刺激的な話には違いない。