stars ビーイング・デジタル

元々は1995年に出版された本の2001年に再販されたもの。即ち10年前の本なのだが・・・・その多くが未だに通用する内容である事に驚かされる。
ニコラス・ネグロポンテ教授といえば最近では100ドルラップトップで話題を攫っているが、かつては来るべきデジタル時代の予言者の様な役割を果たしていた。WIred誌日本語版に掲載されていたコラムを読んでは胸をときめかしたものだ。

当時からして、「楽観的過ぎる」と言う批判はあった。しかし、あとがきに見られるようデジタル社会における悪影響についても正確に予測している事が読み取れる。それを敢えて楽観的に説いていたのが本書だろう。
刊行されてから10年が過ぎ、実現された技術未だ実用化されていない技術(VOD、ロボット等)があり、全てが本書の通りに進んだわけではない。しかし、ドッグ・イヤーと称される時代を振り返る際にそしてまた未来を考える際に良い参考書となるだろう。

hReview by tomozo , 2005/12/10