MITのMedia Labから100ドルPCのプロトタイプが発表になりました。
(原文は"windup-powered")
答えは手回しで発電する事が可能で、ハンドルを1分回せば10分使用可能となると言う事。これは非常用ラジオと同じ発想ですね。
MIT Media Lab: $100 LaptopこれはかねてよりNicholas Negroponte(ニコラス・ネグロポンテ)教授が開発を表明していたもの。主に途上国の教育用途を想定している端末です。The MIT Media Lab has launched a new research initiative to develop a $100 laptop?a technology that could revolutionize how we educate the world's children. To achieve this goal, a new, non-profit association, One Laptop per Child (OLPC), has been created. The initiative was first announced by Nicholas Negroponte, Lab chairman and co-founder, at the World Economic Forum at Davos, Switzerland in January 2005.
デザインは、初代iBook・・・と言うより、eMateみたいだなあ。
で、本日のCNET Japanの記事なのだが。。
MITなど、100ドルノートPCの詳細を発表--ゼンマイ駆動も可能:ニュース - CNET Japanゼンマイで動くってなんだよ!( ̄□ ̄;)マサチューセッツ工科大学(MIT)のMedia Lab創設に携わったNicholas Negroponteは米国時間28日、発展途上国の子供向けに設計した、ゼンマイで動く100ドルのノートPCについて詳細な仕様を説明した。
(原文は"windup-powered")
答えは手回しで発電する事が可能で、ハンドルを1分回せば10分使用可能となると言う事。これは非常用ラジオと同じ発想ですね。
ITmediaニュース:MITメディアラボ、「100ドルノートPC」のプロトタイプを11月にリリースへ途上国は電力事情が安定してない地域が多いですから、これは必要な機能ですね。太陽電池もつければいいのに、と思うのですが。まあ、これは外付けでも問題ないか。このノートPCはACアダプタと手回し式の2種類の充電方法が可能で、手回し充電のクランクはノートPC本体のヒンジ部分に格納される。クランク比は10:1となるため、子供でもハンドルを1分間回せば、10分間使用できる。
通信インフラに関しては、"メッシュネットワーク"で解決する腹積もりのようです。実際、それでネットワークを構築した新興企業もあるようです。
日本でも、防災や、車間通信などで使用する動きがあります。
ITmediaの"中国の所得別PC事情に泣け"と言う記事を読むと、途上国のPC事情と言うのが良く分かる。しかし、もっとひどいところもあるのだろうなあ。
また、この端末は抑圧的な政権では脅威となるでしょう。ネグロポンテ教授はそのことを十分意識している、、、と言うかむしろ意図しているようでITmedia(IDG)の記事の中で、以下のように発言したと書かれています。「私は各政府に対し、私たちが売ろうとしているのはトロイの木馬であることを説明している」とネグロポンテ氏。実際、子供たちがインターネットで何にアクセスするかは、本人次第だからだ。同氏は、ノートPCとWebアクセスの導入により、世界中の教育課程がどれだけ変わることになるかを十分に理解している。「適切な状態に落ち着くまでには、何十年も掛かるだろう」と同氏。Wired誌で"Being Digita"を連載してた頃と変りませんなあ。
ただ、懸念事項があるとすればインドでの"Simputer"の轍を踏まないか、と言う事。まあ、当初思うように普及しなかった"Simputer"も紆余曲折の末、離陸しそうなのですが。
【レポート】生まれ変わる「Simputer」の軌跡 (1) インドが発祥の地 | ネット | マイコミジャーナル
ところで、どういうわけか、2005年になってから"100ドルPC"と言うのが非常にクローズアップされている印象があります。S・バルマーの発言が元?
S・バルマー:「100ドルのPCが必要だ」:ニュース - CNET Japanあと、MITの人のレポートが読んでみたいな、と。
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