内田樹「勝者の非情・弱者の瀰漫」……強者・弱者の定義をもう少し考えてみよう!と言うツッコミを入れたところ、以下のようなレスポンスがあった。首都圏から地方に行ってみればよくわかる。首都圏に住む庶民より地方住民は格段にいい暮らしをしている。所得面はいうまでもないが、資産面での格差を考えると、その格差は驚愕するばかり。世界でも一番生産性の低い日本の「弱者」であるという農業家計が、なんでこんなに豊かであるのか。馬鹿でねえの?地方には、貧乏人が住めねえからだよ。
「地方には、貧乏人は住めねえ」だって……都会もんは決して農村に「第二の人生」なんか求めてはいけません!あいつらって誰でしょうね?俺は都市で生活するホワイトカラーなんですが。このブログではこれ以上の言及はないので、URLをリファーするのは差し控えるが、彼らの本音がよく出ていると思う。あいつらの考えによると、都会は「貧乏人」が住むところ、地方こそが「まともな金持ち」が住むところであるらしい。
誤謬をただす為に昨晩コメントを入れておいたのだが、今日の昼には何故か消えていた。幾つかリファラに残っていたので、送信ミスではないはずだが、まあ、何らかのシステムトラブルがあったものと好意的に解釈し、こちらで言及しておきましょう。
まず、何故毎年多くの若者が、就学、就職で地方から都市へ向かうのでしょうか?何故、出稼ぎなんてものがあるのでしょうか?言うまでも無く、地方には教育機会、就業機会が都市に劣るからだ。ある程度の資産がある人間以外は、ある程度の資産がある人間以外が住み続けるにはあまりにリソースが足りない。これが"貧乏人は地方には住めない"と言うツッコミの意図するところ。まさか、この程度の解説が必要なほど散人さんが愚かとは思っていなかったので、敢えてそれ以上は突っ込まなかったのだが。
更に言えば、何故原発は全て地方にあるのか。何故、青森県六ケ所村に核燃料サイクル施設が造られたのか、よくよく考えてもらいたい。農政に問題がある、と言う点は同意するが。
散人さんの問題点は、すべからく根拠が不明朗な点にある。例えば、コメント欄において失礼だけれど、かなり世間知らずじゃないかな。全ての農家に聞いて回ったんですかね、凄いですね(笑)。個人的な知見を全体に当てはめると言うのは強弁もいいところだと思うのですが。郵貯に何億円と入れている農家はいくらもいます。通帳を分けて。実際にやっている人から聞いた。
岡田代表は郵貯の上限を半分にすると言ったとき「1000万円は大金だ」と言ったら、農家を馬鹿にするのかと総スカン食らったことをおぼえてられますか?1000万2000万は金じゃない、億が金。そういう世界です。
自分の思いこみばかりを書くなら、来なくても良いです。
ちなみに、1000万を越える違法貯金者は198万人ほど。違法貯金者の総貯金額は21兆7572億円。
更に言えば、地方間格差と言う問題もある。消費地に近い産地はそれなりに潤うが、山間部、離島など、取り残された地域もある。また、地方と言っても必ずしも一次産業だけに従事しているわけではない事を指摘しておく。ところで、散人先生や、同調者は"観光地"以外の田舎を訪れた事はあるのだろうか?そこには"豊かな生活"なんて微塵も無い事を指摘しておく。娯楽においても、文化においても、生活の利便性においても都市生活の方が遥かに優れていると言うのが俺の実感だ。
結局のところ、散人さんのエントリーは単なるルサンチマンの発露に過ぎない。 ルサンチマンの発散に過ぎない散人さんのエントリーにいかほどの理があろうと、それは形骸に過ぎない。
敢えて言おう、カスであると
この社会は複雑系であり、地方を喰いモノにしている都会の人間もいれば、都会の金を悪用する地方人もいるだろう。その辺り、もう少し踏み込んで考えてもらいたい。
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