アップル、シリコン携帯オーディオで1位奪還、iTMS日本上陸はどう効いた??|?BCNランキング コメントを見る
アップルの強さが帰ってきた。最新の「BCNランキング」携帯オーディオ・メーカー別販売台数シェアで、6月に比べ10ポイント上昇させ、アップルはメーカーシェアを久々に40%の大台に乗せた。さらに、このところソニーに奪われていたシリコン携帯オーディオの販売台数シェア1位の座も奪い返した。
一時、偏向だの提灯だのと散々な評価を得たBCNランキングの売れ筋情報ですが、回を追うたびに俺が指摘した内容(ねじれるランキングなんて言わずにカラーバリエーションは合算すべきとか、全体の割合を示してからジャンル別のシェアを示すべきとか)が反映されて、きっと俺と同じ指摘をした人がいっぱいいるのだろうな、と想像しつつ、今回もやや辛口でお送りします。

iTMS-J効果はあったのか?

8月に始まったiTMS-Jにより販促効果はあったのか?と言われると、BCNの指摘通りあったのだと思う。いや無いはずがない。すっごい騒ぎでしたからね。一般ニュースでもバンバン流れて、はたして広告費に換算したら一体幾らだろうと言うぐらいに。ただし、BCNランキングでは"シェア"での比較となるため、販売台数がどの様に推移したかが不明。そのためもしかしたら、販売台数に占めるiPod Shuffle(512MB)の割合は増えたけど、全体では減っているのかもしれない。可能性としてね。

と言うわけで、次回からは台数を示す棒グラフで、その中で割合を色分けして表示するようにしてはいかがでしょうか?>BCNランキング様

ソニー失速?

ソニーのシェアがじりじりと下がり、一時期は上回っていたフラッシュメモリ型でも抜き返されたわけだが、これはソニー製品が4月に発表されたのに対し、iPodが6月にマイナーチェンジと価格改定を行った影響もあるだろう。また、8月25日は新型ネットワークウォークマン"NW-E307"と"NW-E305"(通称"Walkman Beans"(ウォークマンビーンズ))を10月に発売すると発表しており、それによる買い控えも影響していると推測される。そんなわけで夏の終りの失速は仕方がないのだろうと。

で、記事中気になる記述。
 一方、ソニーでも翌8日に、新しいネットウォークマンを発表するとしており、こちらもどのカテゴリーの製品を投入してくるかが注目されている。ソニーの今後は、徐々にアップル一人勝ちに戻りつつある市場をこの新製品で一気に引き戻すことができるかどうかにかかっている。
8日って明日じゃないですか!アップルの" 1000 songs in your pocket changed everything. Here we go again. "も気になるけど、こっちも気になる。まさか、PlaysForSureプログラムへの参加じゃないだろうね?

NHJが消え、Rioが去った携帯オーディオ市場、街中で白いイヤフォンばかり見かけるようにならないようソニーの今後に期待。

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