MP3プレイヤーのRioが9月末で販売終了、サポートは継続:ニュース - CNET Japan コメントを見る
 ディーアンドエムホールディングス(D&M)は8月26日、MP3プレイヤー「Rioシリーズ」の販売を9月末で終了するとともに、全世界的に同事業から撤退すると発表した。なお、サポートや修理は継続する。
MP3プレイヤーの草分け的存在であったRioが全面撤退する事となりました。 SonicBlueが破産し、D&Mが買収したわけですが、2年ちょいで結局撤退と。7月にSigmatelにRio関連の知的財産権を売却した際には開発を継続するとしていたのですが。

同社は、撤退の理由としてプレスリリースで以下のように述べています。

規模による市場競争が激化し、価格競争もさらに熾烈化しております。当社ではユーザビリティを向上させるなど、競争力の維持に努めて参りましたが、コアであるプレミアムAV事業との戦略的シナジーが少なく、これ以上の経営資源の投下は難しいと判断、またポータブル・オーディオ技術を吸収するという、当初の目的は既に果たされていることから、撤退を決定したものです。
簡潔に要約すると"儲からなかった"と言う事でしょう。

そういえば、iTunesが初めて世間に発表になった時、そのプレゼンにはRioのプレイヤーが使われていたな、なんて事を思い出したり。Nikeブランドの製品なんかもありましたね。あれは真剣に購入を検討しました。結局買わなかったけど。

しかし、先日のNHJと言い、携帯デジタルオーディオは競争が厳しいですね。身に付けるものだけに、安ければ売れると言うわけでなし、かといって、価格競争は厳しいし。PCとの連携が大事だけど、そのコアの部分でMS依存が大きいし。iTunesの勝手プラグインも4.0以降は開発しなかったしな。後発ながらiTunesとのタッグが強力且つ、当初のコンセプトをキープしながら進化を続けるiPodってのはほんと凄いな、と逆説的に感心したり。

現在、Rioのトップページには撤退のお知らせはなく、通常通りの画面です。
"戻れない場所へ運ばれていく"と言うキャッチコピーが皮肉ですね。