二大政党制・・・・政権交代が可能な構造を作り出すとして小沢一郎氏が執念で成立させた選挙制度改革の結果、自民党と民主党とが議会の殆どを占めるに至った。次の衆院選はどちらが第一党になるかは不明だが、やはり自民と民主を合わせれば殆どだろう。

これって有効な制度なのだろうか?

明確な対立軸がある時代なら有効な制度だったかもしれない。だが、今は個々の政策について、依って立つ組織だとか地域だとか世代とかで利害が異なり、簡単には二つに分けることは出来ないだろう。既に大きな政府・小さな政府と言うレトリックは間抜けにしか通じない、古くさい概念だ。そう、既に二大政党制と言うシステム自体が現実に即していないのだ。現実に即していない利害を無理やり二つに押し込めるので、色々と矛盾が噴出する。

また、小選挙区制と言うシステム自体にも問題があると考える。
本来なら代議士とは国政の代表だが、小選挙区制度では国政の問題より地域の利害の方が優先されると共に、何らかの組織票を握ったものが圧倒的に強い。俗に言う、三バン("地盤"、"看板"、"カバン")を握っているものが選出される傾向が強い。これって、国政の代表を選ぶのにはどうよ?って思わざるを得ない。
また、一票の格差などの問題も付いてまわるし、死に票が多いのも問題だ。

それらの問題に対する解決案を思いついた。
全国選挙区制ってのはどうよ?つまり、北は北海道から、南は沖縄まで全ての日本国内の有権者が全て同一の選挙区であり、そこで得票した上位何名が議員となると。これなら看板、カバンはともかく地盤の問題はクリアされるし、一票の格差はそもそも生じない。死に票もぐんと減るだろう。国政に特定の地域に偏らず政策を語れると言うことで多数派の意見が反映されやすくなると共に、少数派が排除されることもないだろう。また、首相には上位10名しかなれないと規定すれば、実質的な首相公選制も実現可能だ。

いきなり選挙区を全国に広げることが難しければ、例えば同一選挙区からの三選を禁止するとかして、地域との癒着を防ぐ仕組みを取り入れてもらいたい。江戸時代のお国替えのように。やはり、現在の政治って特定の団体との結び付が強過ぎるように感じるから。与野党共に。

地域の問題は地域の問題で地方議員達に取り組んでもらえばいいと思うし。

そんなわけで、俺は選挙制度の改革を提案します。

【9/13追記】

1947年から1980年まで参院選にて行われていたらしい<全国区制
無知により知りませんでしたm(__)m

全国区制 - Wikipedia

当時は
全国行脚で疲労し切った候補者が当選確定の万歳三唱で急死するため「残酷区」と呼ばれたり、金がかかるため「銭酷区」や「十当七落」(十億円をかけてれば当選するが、七億円かけたのでは落選するという意味)と呼ばれた。
今ならテクノロジーで解決できると思うけど、どうだろ。