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iPodで作業環境を携帯可能に--IBMが「SoulPad」技術を開発:ニュース - CNET Japan コメントを見る
 IBMの研究者らが、あるソフトウェアのテストを進めている。このソフトウェアは、家庭やオフィスのデスクトップ環境をiPodや類似の携帯デバイスに入れて持ち運び、どのPCでも自分のそれを実行できるようにするというものだ。

"Metapad"再び!と思いました。

ここのところ、データの流出等の事件を受けて、ディスクレスの"Thin client"(シンクライアント)端末やUSBメモリを利用したシンクライアント・ソリューションのニュースを目にする機会が増えている。その度に思ってたことですが、これってあくまで内勤の人のためのソリューションで、俺のように現場に行ってそこにあるサーバなりPCなりをいじるような人には適さないよなあ、と。

俺としては普段使っている環境を出先のPCでも使うときにも持ち歩ければな、と。但し、持ち込みPCをネットワークにつなぐ場合はどうしてもセキュリティの問題がついて回り、自分自身は大丈夫なつもりでいてもいつ何時問題を起こすか分からない。

で、それに対するIBM Researchの回答が"SoulPad"と言うことだが、"MetaPad"(製品名"MCC(Mobile Computer Core)")との差異がよく分からない。

"MetaPad"がHDD,CPU,メモリを内蔵するハードウェアであるのに対し、仮想化したソフトウェアだけを持ち運ぶ、と言うことだろうか?

だとしたら、CNETの記事でも指摘があるように特に目新しいものではないような。

携帯型のハードディスクからシステムを起動するという考えは特に新しいものではない。また、ユーザーが家庭とオフィスの間を行き来する際に、プログラムや個人設定を含むデスクトップ環境全体を持ち運ぶトレンドも以前からあったものだ。
Macであれば、USBやFirewire接続のHDDからの起動ってのも手軽だし。また、IBMでは"Knoppix"をiPod Photo(60GB)にインストールしてテストしているそうだが、日本では既にiPod shuffleに"Knoppix"をインストールして起動させることに成功しているしな。
Release 11-Apr-2005 コメントを見る
技術 的には何も進化していませんが、iPod shuffleにUSB-KNOPPIXをインストールして、PC非接続時およびPC接続時の双方で、iPod shuffleに転送した音楽を再生させることができることを確認いたしました。この内容は真実ですが、なかばジョークみたいなものですので、笑っていた だければ幸いに存じます。

アプリケーションを持ち運ぶと言う観点から言えば、例えば"Firefox"をUSBフラッシュメモリー上で動かす"携帯FOX"なんてのも。iPod Shuffleで動かしてみたが、周知の通りiPod Shuffleのディスク性能が低いため快適に動かすことは叶わなかった。やはり、高速なものを使用しないと駄目かな。

その他、CNETでも触れられているようにU3社(SandiskとM-SYSTEMSの合弁)において、USBフラッシュメモリから安全にアプリを利用する規格を策定中。

SandiskとM-SYSTEMSが次世代USBメモリ開発で提携、活動を開始

俺はこっちに期待。

そんなこんなで、俺としては"シン・クライアント"に替わる"パラサイト・クライアント"と言うものを妄想中。

パラサイト・クライアントとは

パラサイト・クライアント USBメモリー等の外部メディアを"パラサイト"とし、"データ""アプリケーション""設定"等を保存し、ホストとなるPCに接続して使用する端末のこと。 "パラサイト"は、ホストの許可するアプリ、データ、ハードウェアリソースのみを使用可とする。ホストはセキュリティポリシーに基づき、"パラサイト"が使えるリソースに制限を加えるものとする。

"パラサイト"となる外部メディアには指紋認証機能を搭載し、ユーザーの身元を明らかに。これによって、例えばインターネット・カフェなんかでも安全に利用が可能に。

これならPCの性能をフルに利用可能かつ、シン・クライアントの安全性を確保した上で、どこでも使えるモビリティを確保できないか。

なんてものを誰か作ってくれないかな。