NTT DocomoがPoint castの亡霊と手を組んだ。
ドコモ、新情報配信サービス「iチャネル」を発表--Flash Castを国内初採用:ニュース - CNET JapanMacromediaの"Flash Cast"と言う技術を利用して、コンテンツをプッシュ配信すると言う。 例によってコンテンツは、ニュース、天気予報、スポーツ芸能、占いにドコモ提供の"お勧めiモードサイト"の5つがプリセットされていると。NTTドコモは8月2日、新しい情報配信サービス「iチャネル」を発表した。今秋発売予定のFOMA 701iシリーズ向けに提供する。サービス開始は8月末から9月ごろになる予定だ
で、俺はプライベートではボーダフォンV601SHを使用しており、その前に使用していたJ-SH51の時から"Station"と言うサービスを利用しているので、これがそこそこ便利であろうなあ、と言うのは分かる。でもボーダフォンの用意しているコンテンツはチラ見程度で済むものばかりで(俺の)ARPU向上には繋がっていない。
そこでドコモはリッチなコンテンツを提供可能な"Flash Cast"を採用したわけか。そういえば900i専用サイトなんかFlashだらけだったし、ドコモはFlash大好きなのかもしれない。"Flash Cast"を採用した通信事業者では国内初と言うことだが、Macromediaのサイトで検索をかけたら中国語サイトがヒットしたところを見ると、世界初は中国に持ってかれたか。何となく俺が気に入らないのが、これが"プッシュ技術"の再来に過ぎないからだ。
プッシュ技術とは?
プッシュ技術とは何かと言うと、前世紀に終焉を迎えたコンテンツを送り込む技術の総称だ。通常のインターネットの情報収集がユーザーがサーバにアクセスして情報を取りに行く(プル)のに対して、コンテンツをユーザーに送る(プッシュ)ことから項呼ばれた。詳しくは"プッシュ技術 - マルチメディア/インターネット事典"及び、"Push技術について --MacFan連載"(The Web KANZAKI)を参照して欲しい。今では知る人も少ないだろうが、前世紀末はこれこそが革新的なテクノロジーであり未来であり、ネットスケープやマイクロソフトもこぞって取り入れたもの。
その名残がこんな記事。
プッシュとプル : Hotwiredこんな福音が流れたのが20世紀末だった。 この時、時代の寵児となったのが"PointCast"。"PointCast"がどういう道を歩んだかは、これまた"Pointcast - マルチメディア/インターネット事典"を参照して欲しい。いいかい?みんな、しっかり聞いてくれ。これからやってくる大事なことについて話すから。そう、探さなくとも向こうから君の所へやって来る Web ページのことだ。 当てもなくインターネット上をさまよったり、興味のあるページをあちこち探さなくても、そういうページが自然に配信されてくるようになる。君は何もせずにじっと待って、流れ込んでくるコンテンツを見ていればいいんだ。
これの何が問題かと言うと、結局のところ、お仕着せのコンテンツの強制に過ぎないから。もし、これで満足できる人間なら、ネットなんか見ないで配達される新聞と垂れ流されるテレビ番組を見てればいいじゃないか。
蘇る"プッシュ技術"
で、"PointCast"は当時のナローバンド主体のネット環境では帯域消費が受け入れられずに消滅したが、The Web Kanzakiで指摘のあった通り、これはイントラネット向けの技術であり、それがつまりDocomoの3Gネットワークと言うイントラネットで蘇ったものなんだろう。
なんの因果か、"iチャネル"の一端を担うJストリームの一人にPointcastの最後の2年間を担当した人がいる。
ITmediaモバイル : PointCastの夢」はFlash Castに引き継がれる?プッシュ配信サービスの発展を願い、夢破れたPointCast。その事業に携わった人間が、今新たにFlash Castで「リベンジ」を狙っている。
RSSで行こう
今回、"iチャネル"は成功を収めるかもしれない。日本最大のイントラネット1800万のiモードユーザーに受け入れられるのであればおそらく成功するであろう。(成功の基準が分からないけど)でも俺は、蘇った"プッシュ技術"より、その類似性が指摘されるも似て非となる"RSS"技術を強く支持したい。
だからこちらのニュースの方がより期待度が大きいし、可能性を感じる。
ケータイWatch:ユビキャスト、携帯で利用できるRSSリーダー「ubicast RSSReader」さあ、RSSで行こう♪
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