なにやら東京の方では"月額525円のホットスポット"の話題で盛り上がっているようだが、名古屋では、商店街がまるまる無線LANの領域となるらしい。(via Make my day)
ところで、商店街をホットエリアとするメリットはなんだろう?これが通信事業者によるものであれば、通信が出来ること自体がメリットとなるわけだが(D-cubicの様に)、商店街にはあまりメリットがないのじゃなかろうか。
イベントやお勧め情報、或いはクーポンを配布するにしても、それは既存のインフラで十分可能ではなかろうか。
店頭で商品を確認した後、価格比較サイトで価格を調べる?買い物客にはメリットがあると思うが。商店街にメリットがなければ実証実験後、誰がインフラを維持するのだろう。
Make my day: 名古屋の繁華街で無料ホットエリア
また、名古屋の電脳街として知られる、大須商店街では商店街の150店舗で一斉に電子マネー"Edy"を導入するという。
ITmediaビジネスモバイル:名古屋大須商店街で電子マネー「Edy」を導入既にサークルKサンクス他色々なところで使用可能なEdyが益々便利になるな・・・出来れば"Edy"以外のアプリケーションが使用可能な真の意味での"スマートカード"が速く登場しないかな。会社の帰り道にあるCAFF de CRIEや地下街の居酒屋でも使えるようだし。 万博を機に益々電脳化する名古屋……これであと5年は戦える。と思いつつも、上記無線LANについて調べているうちに色々思うところ有り。
7月1日より、中部地区最大規模の商店街「名古屋・大須商店街」の約150店舗に、ビットワレットが運営する電子マネー「Edy」が導入される
インターネットITS通り
俺はてっきりメルコが音頭をとって、通り全体をFreeSpotで覆うのかと思ったのだが、全く違っており、産学官の共同実験という位置づけのようだ。【ITS EXPO】名古屋に「ITSスマートモール」が出現 | Response.![]()
【ITS EXPO】無線LANで「インターネットITS通り」 | Response.![]()
報道資料−ITSスマートモール検討会の開催(平成17年6月14日)- 東海総合通信局![]()
これは無線LANによって商店街全域をホットエリアとする計画などではなく、東海総合通信局のプレスリリースから引用すると
地上デジタルテレビ放送、DSRC、携帯電話、MCAシステム、電子タグ、無線LAN、さらに、実用化を前にした地上デジタルテレビ放送の1セグメント放送等を有機的に組み合わせた実験システムを構築と言うことらしい。また、上記プレスリリースには実験イメージ図もあるので興味がある方はご一読を。 なんというか…失敗の匂いが漂っているような気がするのは俺だけだろうか?
気になる点は以下の通り
周波数が多すぎる
GSM帯(2.4Ghz)に地上波デジタル放送、RFID(ICタグ)、携帯電話にDSRC(ETC等に使われる)等を"有機的"に組み合わせるという。レスポンスの記事から引用すると具体的には、デジタル放送対応テレビに配信された商店街情報を家庭のプリンタで取り出してクーポン券として使用したり、情報を携帯に登録するなどといった例が挙げられた。また、緊急時にはデジタルMCAによる災害情報の提供や避難場所への誘導も考えられている。ええと、、複数の周波数を利用する意義が見いだせません。そもそも端末はどうするんでしょう?実証実験に併せて専用端末を用意する?それが商品として普及するのか?
もう一つのレスポンスの記事から引用すると
実験内容としては、自転車タクシー(ベロタクシー)内での情報閲覧や広告のプッシュ配信、PDAやIP携帯電話による無料通話、メッセージボード(街頭テレビ)による災害緊急情報や交通機関情報の提供など多岐にわたる。正直な話、無線LANのみで実現可能な気がする。また、あえて無線にする必要のないものもあるのでは?
プレイヤーが多すぎる
官公庁、自治体、放送事業者、携帯キャリア、電機メーカーに車メーカー。必ずしも利害が一致するとは思えないメンツ。これらをひとまとめにして大丈夫なのだろうか?
但し、光明がないわけでない。
メンバー企業の中に"株式会社ソリッドアライアンス"が含まれているのだ!
商店街へのメリット
例えば、飲食店なら無線LANを使うために来店する人もいるだろう。実際にスタバやクリエ、モスなんかでそういう人を見かける。宿泊施設ならインターネット接続があるか無しかで宿泊するか否かを決める人もいるだろう。俺はそうだ。ところで、商店街をホットエリアとするメリットはなんだろう?これが通信事業者によるものであれば、通信が出来ること自体がメリットとなるわけだが(D-cubicの様に)、商店街にはあまりメリットがないのじゃなかろうか。
イベントやお勧め情報、或いはクーポンを配布するにしても、それは既存のインフラで十分可能ではなかろうか。
店頭で商品を確認した後、価格比較サイトで価格を調べる?買い物客にはメリットがあると思うが。商店街にメリットがなければ実証実験後、誰がインフラを維持するのだろう。
実験は、万博の「ITS EXPO」(主催:ITSジャパン)に合わせて、7月の中旬より運用が開始されるという。
否定的なことばかり書いたが、街がホットエリアとなること自体は歓迎なので、開始されたらPowerBookを持って歩き回るかな。
コメント一覧
Norick さん
TBありがとうございます。
確かに実験的意味合いが強く、実用に堪えられる代物かどうかは始まってみないと何とも言えませんが、こうした実験を実施できるのも今の"名古屋の元気"を象徴しているようで、個人的には歓迎です。ま、失敗したら笑って、次の試みを待ちましょう。
そういえば私、ノートパソコン持ってなかった... (´・ω・`)
ともぞー さん
コメントありがとうございます。
こちらこそ情報ありがとうございました。
実験自体には異存はないのですが、万博にかこつけた予算取りのような・・・船頭多くして船山登る・・・ような雰囲気を感じてしまうのです。
しかし、ノートPCを持って街中うろつくのはどうかな・・・と言う事でますますザウルスが欲しくなりましたよ(^-^;;
Norick さん
>ノートPCを持って街中うろつくのはどうかな
おっしゃる通りで...(w
Edyもまだまだですね。
子供をポケパークに連れて行った時と、
GEOとサークルK・サンクスで主に使ってますが...。
違う記事でTBしちゃいました。ごめんなさいね。
ともぞー さん
TBは気にせずに。俺は基本的にリンクした記事にのみトラックバックしますので、トラックバック返しは不要ですよ。
Suicaはたまに東京で使うのですが、Edyは未体験・・最近じゃクレジットカードもコンビニで使えますし。と思っていたら史上最大の個人情報流出ですからやっぱりEdyがいいなあ、と。
しかし、今回書こうと思ってて忘れたのですが、名古屋は鉄道関係の動きが鈍いですね。東京・大阪に比べると競争が少ないせいでしょうか。
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