ブログで生計を立てる――あるブロガーの挑戦 | WIRED VISION コメントを見る
フルタイムの仕事に就きながら、人気のブログを運営するという綱渡りを何年も続けてきたジェイソン・コトキー氏(写真)だが、もうこんなことはおしまいにしようとしている。

 ただし、おしまいにするのは会社勤めの方だ。

ここのところほぼ休み無しで仕事している俺にとってはある種のあこがれである"ブログで生計を立てる"ことを試みるJason Kottke(ジェイソン・コトキー)氏(セイン・カミュ氏に似ている)についての記事。

てっきり、人気ブログでGoogle Adsenseでウハウハで本業なんかやってられないね、ってことかと思ったら、なんと"寄付"に頼るという。

「こんなことをした人はほとんどいないから、どういう反応があるかよくわからない……だから、会社を辞めて、こっちに専念しようというのはある意味正気でないと思われるかもしれない」とコトキー氏は語る。「でも、この生活をやめる気はさらさらない」
なんと無茶な・・・と思ったのだが、"寄付ウェア"ってのもあるわけだし、"寄付ブログ"と言うのも成り立つのかな、と思ったり。

現在、"雑誌"とか"新聞"と言う形でひとまとめになっているコンテンツにお金を出しているわけだが、その中で本当にお金を出したい記事にだけ支払う形であれば、成り立つのかも。

日本でも、株式会社WebMoneyが運営するNetLaputa blogにおいて、気に入った記事に"投げ銭"が出来る機能(NetLaputaBlog CLAP)があったりするのだが、こういった機能がもっと広まれば、コンテンツに気軽に支払うことが可能になるのかもしれない。(もっともそれでまとまった収入を得れるのは少数だと思うけど)。

同記事によると、現在、ブログによる収入の80%は広告によるもので、既存のメディアのビジネスモデルと同様だという。そこで問題となるのは、記事が広告から中立であり得るかどうか?と言うこと。

しかしブログの場合、ほとんどは1人で運営しており、広告は別な意味で問題となりうる。大きなメディア企業では、コンテンツ制作スタッフは通常、広告販売スタッフとは別々に仕事をしている。アリ氏によれば、ブロガーがプロとして評判を得るには、サイトのコンテンツが広告主の意向に影響されていないことを読者に保証する手段を講じなければならないという。
確かに、アフィリエイト"のみ"を目的したようなブログも多々目にするよなぁ。読み飛ばすけど。大して知りもしない商品のことを「これは買い!」と煽ってたりして。そういえば、民主党の大統領候補に金をもらってブログを書いていたブロガーが話題になったなぁ。

俺もクリックほしさに、記事の中にアフィリエイトリンクを忍ばせていたこともありました(今はしてない)。

で、生計のめどについて。

「特定の話題に関して信じられないぐらい才能があり、ブログの内容に対して私が思っているよりも人々が価値を見出しているのであれば、それも可能だろう。しかし多くのブロガーには、おそらくそれは当てはまらない」
(ジャーナリスト専門学校のポインター研究所の上級編集者、スティーブ・アウティング氏)
現時点では、読者が資金援助するブログで生計を立てる数少ない1人になれるとコトキー氏は確信しているものの、あまり高望みはしておらず、収入はウェブデザイナーとしてもらっていた給料の半分以下になるだろうと、ブログで予想している。
(本人)
それでも好きなことをして生活できれば幸せなのかも。

ちょっと危惧するのは、職業ブロガーとなることによって、読者との距離が広がるのでは?と言うこと。実際色々なブログを読んでいて、面白いと思うのは実際に何かを作ってたり行っている人による記事が多いから。ま、現実にそういうことをしてお金をもらっている人(ジャーナリストとかライターとかコラムスト)も多々いるわけだから可能なんだろうなあ。

kottke.org:コトキー氏のブログ

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