Google,Microsoft,Ask Jeeves,Yahoo!から立て続けにリリースされて、ちょっとした流行とも言える状態のデスクトップ検索ですが、デスクトップ検索界のダークホース(と勝手に呼んでいるソフト)のご紹介。

blinkx desktop 2.0

ニュースはこちらを参照してください。

Blinkxとは?

Blinkxは2003年にSuranga Chandratillake 氏によって設立されたベンチャーで、2004年7月22日に正式サービスを開始した、一風変わった検索を提供する会社です。

ユーザーが望む検索をバックグラウンドで行なう「blinkx」が正式公開 コメントを見る
Webサイトを読んでるとき、特定のことを調べたくなった場合には言葉や段落を選択するだけでblinkxが自動的にその検索を開始する。ユーザーが何を欲しているかをバックグラウンドで学習し続けるという点がblinkxのまったく新しいところと言える。

その他、テレビを24時間録画して検索できるようにしたり("Blinkx.tv")、検索結果を視覚化して見せたり("bxfind")。

そのあたりは、かの"百式"でも取り上げられているのでご一読を。

百式: コンテクストベースソフトウェア コメントを見る
たとえばあなたが環境保護に関するレポートを書いているとしよう。するとBlinkxはそれを感知して環境関連のウェブ、メール、そして(これは優れているのだが)あなたのコンピュータに保存されている他の文書を探してくれるのだ。

blinkx desktop 2.0の使用感

blinkx desktopまず、日本語は通らない。残念。見た目は"luna"インタフェースとも少し異なる独特なもの。 対象ファイルは、Office系(.doc,.ppt,.xls)、PDF,Jpeg,Mp3,コンタクト情報(Peopleと表示)、履歴(Sis="Stuff I've seen")。インデックスの作成にはやや時間がかかる印象。 メニューバーはなく、右下の"Setting"ボタンを押すことにより、各種設定が出来る(設定項目は少ない)。その他、P2P接続することにより、複数のPCで連携できるようだが、試していない。

ブラウザにツールバー インストールが完了するとタスクバーに常駐するほか、ブラウザ(Firefoxも含む)のウィンドー右上にツールバーが出てくる。例えば、文字列を選択し、このバーのボタンを押すことによりニュース検索、テレビ検索や、Blog検索の結果が表示される。但し、検索自体が英語圏のWEBに限定されるため、同じように実用度は低い。

SmartFolders(スマートフォルダー)

blinkx smartfolders"Blinkx Desktop"の最大の特徴であり、売りがこの機能。指定したクエリー(キーワード)、収集対象を指定するとデスクトップにこのフォルダーが作成され、デスクトップ上にあるファイルのみならず、ニュース、ブログ等も収集してくれる。エクスプローラーからは通常のフォルダと同じ扱いで"開く"或いは"削除"と言った操作が可能。

稼働する プロセス

ablinkx.exe1924K
blinkx.exe6956K
iblinkx.exe5084K
pblinkx.exe5672K
pblinkx.exe584K
smartfolders.exe3168K
ちなみに、"Blinkx"を終了させても"Smartfoleders.exe"は稼働し続けるので要注意。常時稼働させていても気にならない動作感。

まとめ

日本語環境においては、実用度は全く感じなかったが、それと同じぐらい大きな可能性を感じるソフト。SmartFolders機能はAppleが次期Mac OS X"Tiger"で実装する検索機能"spotlight"に似た機能だが、WEB検索も併せて行うなど独自性もある。但し、"見せ方"があまり上手ではなく、煩雑な印象。このあたりは、OSを開発している企業との違いかもしれない。是非、日本の企業と提携して、日本向けにもサービスを開始してもらいたい。この会社、livedoorなんかと相性が良さそうに感じるのは俺だけだろうか?

MacOS Xバージョン

実は、デスクトップ検索ソフトにしては珍しく、MacOS Xバージョンも公開(バージョン0.5)している。自宅で確認してみたが、ウィンドウはメタルインターフェースを採用し、なかなかのもの。但し、最小化してバックグランドで動いてもらいたいのに、ウィンドウの最小化しかできなかったり、Windows版と同じく、メニューから設定が行えないなど、粗削りな印象。MacWorld SFに間に合わせるために仕方なかったのだろうと思うが、正式版で改善されていることを期待。