"Windows AntiSpyware"は、12月に買収したスパイウェア対策会社 GIANT Company Software のソフトウェア"GIANT AntiSpyware"の Microsoft 版。余談ですが、"GIANT AntiSpyware"の所有権に関し法的問題があるそうです。
ダウンロードはこちらから。Security at Home: Spyware
各社の報道は以下の通り。
- Japan.internet.com Webテクノロジー - Microsoft、スパイウェア対策ツールのベータ版を公開
- 米Microsoft、スパイウェア対策ソフトのベータ版無料ダウンロードを開始
- マイクロソフト、「Windows AntiSpyware」のベータ版を発表 - CNET Japan
"Malicious Software Removal Tool"は以前から提供されていた、ウィルスを検知削除するツールの総合版。 ツールを実行するにはこちらのサイトへ(英文)
Malicious Software Removal Tool
マイクロソフト技術情報各社の報道
で、実際に試してみた。Windows AntiSpyware
まず、ダウンロードがややこしい。まず、"Genuine Windows Validation"(GenuineCheck.exe)という、209KBほどのソフトをダウンロードし、7桁の英数字からなるコードを生成し、それを打ち込むことにより、Step2に行き、"legitcheck.hta"をダウンロードします。その課程でActiveX"Genuine Windows Validation Advantage Validation Tool"(直訳すると"本物のWindows合法化利点合法化ツール")も(いつの間にか)インストールされる。そこで、Windowsの製品コードを打ち込んで、ようやく"MicrosoftAntiSpywareInstall.exe"のダウンロードに辿り着く。ファイルサイズは6.23MB。なお、インストーラーには"Install Shield"が使用されている。
全くもって余談だが、製品コードを打ち込む際、リカバリーCDを探したがなかなか見つからず、"ちくしょう、リカバリーCDから製品コード打ち込むことなんかあんまりないからなくしたか?"と思いつつ、CD-ROMを放り込んである引出から、PCの箱が入っているロッカーをひっくり返しても見つからない。そこでようやくこのPCはHDDからリカバリーすることを思い出した。PCに添付されているWindowsの正式版であることを示すステッカーはPCの裏面に貼ってあるので、電源を落とし、ケーブルを全て抜いてひっくり返してメモをとる・・・自分のメモの字が汚くて、"D"と"0"の判別が付かずにええい50%の確率だ!と思って入力して見事に外す。余談終了。
インストールが終了し、立ち上げると無事起動する。チェックをかけると1件ヒット。"RealVNC"が検出されました。一瞬、使えねー!と思ったものの、冷静に考えればリモート操作ソフトも自覚無しにインストールされていればスパイウェアの一種だな、と思い至る。マイクロソフトでは日本語環境での動作確認を完了していないが、特に問題なく動作した。
アンチスパイウェアソフトとしては、可もなく不可もなしと言う評価。既にウィルスバスター2005等のスパイウェアに対応したセキュリティソフトを導入している人には不要と思う。
マイクロソフトのスパイウェア対策ソフトに関しては、"マッチポンプじゃねえか"という批判も目にするが、俺としてはこれを足がかりにIE及びOSのセキュリティ向上に結びつけてもらえたらなあと思う。Malicious Software Removal Tool
直訳すると悪質あるソフトウェアを除去する道具。略して"Malware"(マルウェア)とも言うけど、やはりインパクトのない名前だよな。と言う余談はさておき、Windows Updateを通じて配布され、"Malicious Software Removal Tool"サイトへアクセスして、実行する。当初、これはどこにインストールされたんだ・・と"Program Files"フォルダを一生懸命探したのは秘密です。説明は良く読みましょう(でも最初技術文章が機械翻訳だったし)。
サイトにアクセスし、"2.Run the Removal Tool"ボタンを押すと・・・ActiveX Controlのインストールが求められる。なんじゃそりゃ。ファイル名は"MalwareCleaner Class"
結論から言うと、使えないツール。ネットワークウィルスに感染したPCをインターネット経由で検出・削除なんてしてれない。まず緊急避難として、ネットワークから切り離すので。単体で使用できるアプリケーションでなければ(俺には)無意味。
結論
バージョン3まで待った方がいいような気がする。参考リンク
- ITmediaニュース:検証! MSのスパイウェア対策ツール「Microsoft AntiSpyware」 (1/2)
- ITmedia エンタープライズ:[WSJ] MSの無料スパイウェア対策ソフトを推奨できない理由
お勧めソフトウェア(広告)
Amazon.co.jp
ノートン・インターネットセキュリティ2005ウイルスバスター 2005
コメント一覧
singlewolf さん
週刊アスキーご覧頂いたんですね!有り難うございます。
ブログの通り生きておりますのでご安心を(笑)
ところで忙しいのは実は週アスで掲載されていたラインとはまったく別なんですよ〜。
1月分のリリースが遅れてしまっているのは単純に12月リリースした分の反応を見ていたので、それで遅れてしまっていると言う理由です。
忙しい理由は仕事上言うことが出来ないんですが、唯一言えることは「おわらねぇ!」ってくらいでしょうか(笑)
singlewolf さん
肝心な記事のコメント忘れていました(笑)
MSのスパイウェアとウイルスチェックソフトはあくまでも簡易版という位置づけのようですね。
例の独禁法が絡んでいるかららしいです。
(ウイルス対策メーカーへの配慮)
つまりMSとしては、市販のソフトを組み込んだことがない人に対する最低限のマナーとしてのチェック依頼と、これを登竜門に市販のソフトを買ってみてねと言うのが表向きの内容だそうです。
とはいえ表向きの理由なんてそのうちなんとでもしていけますけどね^^;
ちなみに私は市販ソフトを入れているので今回、この双方のソフトは入れていません(笑)
ともぞー さん
偶然でしょうが、DSC-M1と動画変換の記事が載っていて。イーヅカさんが圧力を加えたかと思いましたよ(笑)
MSのセキュリティソフトは、OSの改良のためのテストかな、位に思っています。アンチスパイウェアソフトはフリーソフトも多いので提供に踏み切ったのでしょうか?いずれにしても、トレンドマイクロやシマンテックを脅かすほどではない、と言うのが現状の結論です。
OSが改良されて、トレンドマイクロ等が業務内容を変更せざるを得なくなる、と言うのが俺の理想ですが・・・今世紀中に達成されるでしょうか?(笑)
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