ゲイツが我が家にやって来る(前編):インタビュー - CNET Japan![]()
CNETにBill Gates(ビル・ゲイツ)のインタビューが載っていた。面白かったところを感想織りまぜピックアップ
--よく読むBlogがあれば教えてください。(強調は自分)
おもしろいことに、Blogに限らず、私の場合は常に誰かが情報を転送してくれます。人力検索エンジンとでもいうのでしょうか、「すごくおもしろいものがあるぞ」と周りが教えてくれるのです。
キーワードを並べて、検索してみることもあります。当社のイントラネットにはさまざまなBlogが立ち上がっていて、大勢の社員がさまざまなテーマについて、自由に書きつづっています。
流石に、世界一の金持ちともなると、人力SPAMフィルタの他、人力検索エンジンもお抱えのようです。実際、優秀な社員を多数抱えているマイクロソフトでは、会長自ら検索するより効率が高いのでしょう。
私もBlogをやろうと思ったことはあるのですが、一度始めたことを途中で投げ出すような真似はしたくありません。最近は月に1回、あるいは6週間に1 回くらいなら続けられるかもしれないと思っています。その気はあるのですが、少なくとも1年は続けられる確信が持てないと。そのくらいは続けないと、やる意味がありませんからね。この辺は、なかなか難しいのでしょう。多忙な上、訴訟絡みもあって書くことにも色々制限があるのでしょうし。ちなみに、俺の妻は一月経たないうちに飽きた。
--これまでのAppleの成功をどう思いますか。AppleがiPodをヒットさせたことは間違いないと思うのですが。GUIに関しては、素直にMacの功績を認めているのですね。また、ヒットを三発飛ばすことを讃えているのも流石。世の中には「一発屋」を嗤う風潮がありますが、一発も打てないやつが圧倒的多数ですからね。
その通りです。Appleは過去にも「Apple II」「Macintosh」というヒット商品を世に送り出しました。そして、今度は「iPod」です。つまり、Appleは3度もヒットを生み出したわけですが、これは大変なことです。ヒット商品が3つもない会社は星の数ほどありますからね。MacintoshがGUI(graphical user interface)を広めたように、iPodはデジタル音楽の浸透に大きく貢献しています。
長期的にみれば、いずれは多くの企業がデジタル音楽プレイヤーを生産するようになるでしょう。企業の数が増えれば、市場シェアも大きく変わるはずです。そして、これらのプレイヤーメーカーはみな、Windowsの「Plays For Sureプログラム(Windows Mediaをサポートする製品やサービスの幅広さを消費者にアピールするために、Microsoftが取り組んでいるプログラム)」に参加することになるでしょう。ただ1社、Appleを除いては。
ただ、最後の一言は不気味な自信に溢れていますね。実際、Appleが先行し、切り開いた市場をかっさらうと言う芸当を繰り返しているだけに。AppleがiPodとiTunes Music Storeの成功体験に酔っている間にひっくり返される可能性は低くありません。また、これはSonyのPlayStationにも言えるのでは?
S・バルマー氏と比べると状況分析としたたかさが比ではありませんね。やはり、伊達に世界一のお金持ちではありませんね・・・。
コメント一覧
sada さん
こんにちは。
>最後の一言は不気味な自信に溢れていますね
どうでしょうか、これは自身というよりは、事実を述べているのでは
無いでしょうか。アップルは自社で完結するソリューションを持って
いるが、マイクロソフトを含め、その他全ては、お互いが協力しないと
競合しうるソリューションを提供できないことを意味していると思い
ますが、いかがでしょうか。
思い出すと、ほんの少し前まで、マイクロソフトが独禁法違反の裁判
にかけられる前までは、誰一人として、マイクロソフトに盾を突くもの
は居なかったですよね。
しかし、裁判結果が業界の重石を取り除き、比較的自由に、他の選択肢
を公言できるようになりました。ということで、マイクロソフトも今ま
でのような、赤子の手をひねるような、簡単な商売はできないでしょう。
ここからは本当の力を見せるところで、過去を参照すると大きな間違い
の元になると考えています。
では。
ともぞー さん
sada様
コメントありがとうございます。
自分が感じたのは"Appleは最高の製品と、最高のサービスを作った。"のに対し、"Microsoftは最高の枠組みを作る"自信です。MS自身が作り上げるもの自体はさほど脅威ではなくても、MSが作る"枠組み"は脅威となるのでは?
無論、MSの目論み通りに進むとは限りませんが。
ただ、家電への進出は、OSのライセンスとは違い様々なプレイヤーとの連携が必要で、独占力を濫用した今までとはまた様相が異なる気がします。
いずれにしてもこれからの話ですから。競争して良いサービスが並び立ってくれればな、と思います。
sada さん
こんにちは。
>MSが作る"枠組み"は脅威となるのでは?
MSに関する記事はいつ読んでも内容を具体的に
理解できないでいます。ここでの"枠組み"は何を
示しているのでしょうか?
その一部は、フォーマットのことでしょうか?
映像のフォーマットは、H.264でほぼ決まりと
勝手に思っているのですが・・・
2005年はH.264で保存可能なHD内蔵のビデオカメラ
の発売を期待しています。
ともぞー さん
フォーマットはその一部だと思いますが、さほど重要だとは思っていません。
"Play for sure"プログラムや、PMC、コンテンツプロバイダとの連携、IPTV等の一連の取り組みをを差します。その辺りはCESの基調講演で発表した内容に基づきます。
よろしかったら、こちらのエントリーもお読み下さい
CES:ビル・ゲイツ基調講演 "Digital life"の行方はいかに
http://blog.livedoor.jp/botany/archives/11980128.html
まだ緒に就いたばかりの取り組み且つ日本市場との乖離が指摘されている状態ですが、MSの目指す"枠組み"は(多少は)お分かり頂けるのではないかと思います。
個人的には、音楽にしろ、映像にしろ、MPEG準拠のフォーマットが主流になってくれたらな、と思いますが。
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