ソニー、SCEI、東芝、IBMの4社が、次世代プレイステーション(PS3)に搭載される新型CPU"CELL"の概要発表。 各社の報道を見ると"CELL"の特徴は以下の通り。
  • 64ビットPowerプロセッサコアと複数の独立した浮動小数点演算コアを持つマルチコア/マルチスレッドアーキテクチャ
  • 電源電圧1.3Vで動作し、動作速度は4.60GHz、動作温度は85度
  • 主記憶とI/Oデータ転送バンド幅を大幅に拡張
  • RambusのXDR DRAMを採用し最大最大12.8Gバイト/秒
  • フレキシブルなI/Oインターフェースを内蔵
  • リアルタイム処理用途向けのリアルタイムリソース管理システムを搭載
  • 強力なハードウェアレベルのセキュリティシステムを内蔵
  • 90nmのSOI(silicon-on-insulator)技術を採用
  • 8つのストリーミングプロセッサコアが1チップに搭載されている
  • リアルタイムOSとLinuxベースの汎用OSの同時運用が可能
 既に試作機があり、ワークステーションは1ラックで16TFLOPSに達しているとか。ちなみに、今年のスパコンランキングトップのIBM Blue Gene/Lは毎秒70.7TFLOPS、地球シミュレーターで35.9TFLOPS、バージニア工科大SystemXで12.25TFLOPS。
1ラックでいくつの"CELL"を搭載しているかは不明ですが、とてつもない性能と言うことだけはびしばし伝わってきます。

今後は、PS3の他、ホームサーバや、HDTVに、あるいはワークステーションに利用される見込み。
そういえば、昔PS2をつないで画像処理ワークステーションを作るという試みがあったような。フセインがPS2を大量に買い込みスパコンを作ろうとしたという冗談なのかよく分からない話もありましたな。

SCEIの"CELL"にまつわる野望については、PC Watchの"後藤弘茂のWeekly海外ニュース"で度々取り上げられていますが、実機の性能を数値で見せられると納得させられますね。
後藤弘茂のWeekly海外ニュース - 最終形態では光ファイバでCell同士を接続 コメントを見る
後藤弘茂のWeekly海外ニュース- IBM/SCE/ソニーのCellプロセッサワークステーション コメントを見る
2,3年後には家中の製品に"CELL"が組み込まれるのでしょうか。
しかし、次世代XBOXも任天堂もCPUはPower(PC)ベース。IBMだらけですな。これで家でMacを使えば完璧ですな。(何が?)