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SNSの研究 あなたはまだ「マイミク」のことが好き?

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SNSの研究 あなたはまだ「マイミク」のことが好き?
SE編集部
翔泳社 2007-06-14
評価

by G-Tools , 2007/06/21

in-between days - 新刊『SNSの研究』という本が出ます コメントを見る
私が編集を担当した『SNSの研究 あなたはまだ「マイミク」のことが好き?』という本が出ます。
ということでそのあたりをいろいろなひとたちに書いていただきました。ジャーナリストの佐々木俊尚さんとsocialnetworking.jpの原田和英さんと自他共に認めるmixi大好きITライターの田口和裕さんにそれぞれの立場から現在のSNS論というか総論的な長文記事を書いていただいて、それに各論をいくつか織り交ぜてSNSに関係してくるいろんな議論をできるだけ広く押さえられるような本になったんじゃないかなと思います。twitterやモバゲーのほかにもミクシィ疲れとかコミュ乗っ取りといった最近の話題も入ってます。
シナトラ千代子(id:wetfootdog)さんに原稿を頼めた(↑写真参照)ことが嬉しいすぎる!
と言うエントリーを目にして即座に予約しました。19日夜に受け取って、あっという間に読んでしまいました。

stars 実際にソーシャルネットワーク(SNS)に生息している人達の生の声


面白かった、とまず言いたい。サブタイトルから、mixiメインの本かな?と思っていたのですが、最近のVox,Twitter, Tumblrに最近話題のモバゲーまで網羅している。
Part1でジャーナリストの佐々木氏がSNSについてひとくさり、Part2で世界のSNS状況、マーケティング、今流行りのミニブログを論じ、 Part3で様々な論者によるmix論或いは体験記i、part4でmixiでのトラブル(コミュ乗っ取り、個人情報の問題について論じている。
一番面白かったのはPart2かなあ。個人的にmixiにはあまり面白みを感じていないのと、Part4に書かれていることは既にネット上で見聞した内容が殆どだった。逆に原田和英氏による世界のSNSの潮流は個人的にイチ押しなサービスであるMyBlogLogRojoまでカバーしており興味深かった。惜しむらくはRojoのサービス内容が変ってしまい、本書とは異なってしまったことか。執筆から出版までのタイムラグのせいだと思うがここはちょっと残念だった。

また、携帯サービスであるモバゲータウンについては知らないことばかりなので開発者畑村氏の書かれていることがイチイチ驚きで仕方がなかった。携帯小説が既に15万件あり、1日5000件ずつ増え、PVが3000万/日とはもう驚くばかり。
昨今は既存のサービスがこぞって"ソーシャル化"しつつある中、ソーシャルネットワークもどんどん進化・変化していくのだろう。また、ユーザーもかつてのネットのヘビーユーザーからライトユーザーそして携帯族へ拡散する中、そこで成立するコミュニティもどんどん変質していくと思われる。
そう言った過渡期における、ソーシャルネットワークの『生の雰囲気』を感じ取れる、そんな感想を抱いた。

『ソーシャル××』に興味ある人全てにお勧め。
蛇足だがVoxに先駆けてソーシャル的な機能を取り入れているAmebaがちっとも話題にならないのは何でだろう?

hReview by tomozo , 2007/06/21

mixiと第二世代ネット革命―無料モデルの新潮流

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mixiと第二世代ネット革命―無料モデルの新潮流
早稲田大学IT戦略研究所 根来 龍之
東洋経済新報社 2006-08
評価

by G-Tools , 2006/11/13

実はタイトルだけで手に取りました。恐らくネットをあまり知らない人向けに大げさにmixiとやらの魅力をあおり立てる本だと思い込んで。実は、調査と数値に基づく学術的良心的な本でした。ここのところ、トンデモ本を続けて読んだので安心して読めました。

プロローグでmixiの誕生から成長について述べ、第1部で調査に基づくmixiユーザーのコミュニケーションや消費行動についての記述。第2部でmixi,フォトハイウェイ、(旧)ライブドアを例にした無料サービスの収益構造について。

特に目新しい事は書かれていませんが、数字に基づいて誠実に書かれているので安心して読める。巻末のデータ集も便利かもしれません。

Web2.0的な何かについて

Danさんは、技術者として、ブロガーとしてとても尊敬する方なのだが、このエントリーにはちょっとばかり異を唱えたい。
404 Blog Not Found:SNSはWeb2.0ではないのか? コメントを見る  
 確かに、SNSというのはある意味多くの技術者が抱く、「他のWebに依存し、他のWebに提供する」「共存型Web」の正反対にある。Web 2.0をそう狭義にとらえれば、SNSはさしずめWeb -2.0といったところだろう。  
これはSNSをあまりに狭く捉えてはいないだろうか。mixiは日本でもっとも知られているSNSだが、SNS=mixiではない。

例えば、米国の人気SNS FacebookはAPIを公開している。

TechCrunch Japanese アーカイブ » FacebookがAPIを新たに公開、開発者仲間に協力呼びかけ コメントを見る  
 ソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)のFacebookが今日(米国時間8/15)APIを公開した。市場をリードするMySpace生態圏はよそ者に冷たいが、それとは大胆に一線を画していく方針。  
その他、YouTubeも日記の替わりに動画を扱うSNSだ。おっとFrepaも。

とかくSNSと言うと、元祖のFriendSterを始め、OrkutやmixiやGree等の閉鎖的な招待型を想起される人が多いと思うが、オープン型のSNSも多々ある事を忘れてはいけないと思う。

ちなみに、O'Reilyのweb2.0に関する特集ではSNSはこのように評価されている。
Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(前編) - CNET Japan コメントを見る  
 「Friendster」「 Orkut」「LinkedIn」といったソーシャルネットワーキングシステムは、ウェブほどの拡張性を持たない。写真共有サービスFlickrの共同創設者である Caterina Fakeが指摘した通り、双方向の注目は偶発的にしか起こらないのである  

再度O'Reilyのweb2.0の定義に戻ると、mixiも2chもweb2.0の要素は持っているし、かといって十全にその特徴を備えているわけではない。
だが、それは大した事ではないと思う。web2.0(的な何か)と言うのはあくまで手段であって目的ではないからだ。

mixiの笠原社長もそのことは認識しており、以前このように述べている。

ITmediaニュース:「Web2.0よりユーザーの声を」――mixi笠原社長 コメントを見る  
 しかし「mixiにWeb2.0的なサービスをどんどん入れていく、というのもどうかと思う」と考えている。新サービス開発の判断基準の第一はユーザーニーズ。「Web2.0的かどうか」は関係ないとし、ユーザーにとってメリットのあるサービスなら、“Web1.0的”であっても導入していきたいと語った。  

最後に、"外向的Web/内向的Web"と言う視点は正しいと思う(どちらかと言うと"開放系Web/閉鎖系Web"の方がいいと思う)。こう言った視点でマトリクスを作製し、既存のWebを当てはめた方がWeb2.0(的な何か)について理解が得やすいのではないか。

はっきりいってO'Reilyの定義は捉えづらい。

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