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評伝シャア・アズナブル


そう言えば1月に読み終えてなんか書こうと思ってほったらかしになっていた…

上巻では一年戦争からエゥーゴ初期、下巻ではグリプス戦役から第二次ネオジオン戦争が主に書かれている。

シャア・アズナブルと言えば、言わずと知れたジオン・ソム・ダイクンの忘れ形見であり、エゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉であり、ネオジオンの総帥である。

しかし、彼がなぜ、ザビ家殺しを決意・決行し、エゥーゴに参加し、そして隕石落としを決行するに至ったか、と言う内面については謎が多い。
本書ではシャアの生い立ちから彼の抱える自負、世界観、コンプレックスを元に行動の一つ一つをひもといていく。何故、ガルマを忙殺したのか、彼にとってララァ・スンとはなんだったのか、アムロ・レイをどのように評価していたのか。
一流の見識を持ちながら、ニュータイプとしては二流である自覚と、周囲から求められるジオン・ソム・ダイクンの忘れ形見というプレッシャー。仮面の下でシャアがどのような心情を隠していたか。

シャアのファンのみならず、ガンダム好きにはお薦め。

関連エントリー

Future is mild:ガンダム世代の時代に
Future is mild:宇宙世紀の政治経済学

ガンプラ開発真話

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ガンプラ開発真話
猪俣 謙次 加藤 智
メディアワークス 2006-03-17

by G-Tools , 2006/09/20

Amazon.co.jpのレビューとか見る限りそんなに評価高い訳じゃないけど、俺は楽しんで読めた。もろガンプラ世代だし。

内容はと言えば、ガンプラ前のバンダイの模型事業と、版権を得るまでの苦労話やボックスアート関連、ブーム後の生産や営業の苦労話と言った、どちらかと言えばバンダイの功績を褒めそやすための本。元々、新工場設立記念に関係者に配る本を、と言う企画だったらしいし。

どう見ても労働基準法違反だろうよ、と言うような労働条件等を割と美化しているけど、それをさっ引いても面白かった。
本の中で登場する、模型屋を見張る少年ってもろ自分たちだったわけで。少年時代の「事件」を大人の目でまとめ上げた感がする。
受けたのが、「プラモ狂四郎」の中の、ザクの足首の関節が曲がらないエピソード。 ちょうど連載中に読んだ俺としてはこれがちゃんと取り上げられていることがうれしかった。

いつか、静岡のバンダイホビーセンターを訪れたい、と読後に思った。

祝!ファースト・ガンダム DVD化

機動戦士ガンダムDVD-BOX 2 1979年に放送された初代ガンダムが遂にDVD化!
初代「ガンダム」のTVシリーズがついにDVD-BOXに、単品DVD&レンタルも (MYCOM PC WEB)
出せば絶対売れると思われる「ファースト・ガンダム」ですが、この時期に発売に踏み切ったのは色々裏があるようですが。 既にAmazon.co.jpではDVDでトップですね。

機動戦士ガンダムDVD-BOX 1 特典フィギュア付(完全初回限定生産)
矢立肇 富野喜幸 古谷徹
B000ETQSKS
機動戦士ガンダムDVD-BOX 2
矢立肇 富野喜幸 古谷徹
B000F9TD5O

余談ですが、元々ガンダムは名古屋テレビ(現メ〜テレ)製作だったのですが、バンダイに格安で版権を手放したという経緯があり、メ〜テレ内では「ガンダム」と一言言うだけで空気が変わるそうです。

宇宙世紀の政治経済学

stars

筆者がアマゾンの順位を見ると胃が痛いヨ。とおっしゃっているのにも関わらず、BK1で買ってしまった。注文する前に言ってくれれば。。。
と言うわけで、ギレン総帥自ら"あえて言おう、名著であると"と宣う本書ですが、本当に面白かった!

最初に断っておくと、俺のガンダム歴は"一年戦争"→"逆襲のシャア"が基本で、Zガンダム及びガンダムZZは断片的な知識しかない。そして、"ポケットの中の戦争"はDVDで見たが、"スターダストメモリー"は映画版を見ただけ。Zガンダムは本放送の時は部活で見れず、最近もCSで放送されるのを録画失敗したりとどうにも見る事能わず。
内容はと言えば、ジオン公国の成り立ちや権力構造などを現代史になぞらえて俯瞰して見せる他、ザビ家の内実、ジオン驚異のメカニズムや、地球連邦の権力構造等、様々な事柄を様々な事象と対比させる事により浮かび上がらせる事に成功している。かつて流行った"謎本"の類いとは異なる、見事な現代史と言う側面にこそ注目して欲しい。

お堅い政治経済学の棚じゃなくて ガンダム本コーナー『the Origin』の横に置いてください!
って書いているけど(^_^ゞ
特に面白いのが、ギレンとJFK、チャーチル、ヒトラーとの対比。ギレンは言わずと知れているように"ヒトラーの尻尾だな"と言うわけですが、その演説と人を惹きつける力、戦争に駆り立てる手法について。なるほどな、と思わせる部分が多い。政治がマーケティング化している現在、改めて考えないといけない部分だろう。

我々の世代はガンダムを義務教育として育ち、そして地球世紀の現在に生きている。学ぶべきは過去の歴史のみならず、宇宙世紀にも存在する。選挙は終わったが、社会と言う複雑系で生き続ける中、この本は多くの思索をもたらすと思う。考える事をやめ、分かりやすさを要求する前に、再度この本を手に過去と未来について考えて欲しい。
人がそんなに便利になれるわけが無いのだから。

hReview by tomozo , 2005/09/24

参考リンク

SIZUMA DRIVE(著者のブログ)
SIZUMA DRIVE@ハテナ

関係ないけどたまたま見つけて面白かったブログ

直撃を受けているのか!? 〜ガンダム名セリフ講座

関連エントリー

ガンダム世代の時代に

ガンダム世代の時代に

ロボニカ・エクスプレス・アーカイブス | 雑誌特集にみる「ガンダム・ロボット」旋風は業界への明るい光か!?

何となく感じてはいたものの、はっきりとは意識していなかったガンダムの盛り上がりが如実に明らかに。上記リンク先で取り上げられているメディアはAERAを含む5誌。その他映画公開や、ガンダム展とやらも。

NewsWeek誌では"397世代が日本を変える"と言うちゃんちゃらおかしい特集が組まれていたが、現在本当に世の中を動かしているのは"ガンダム世代"なのだろう。

ガンダムが実際のロボット工学にどれほど影響を与えているかは不明だが、少なくとも俺と同世代はガンダムは共通言語として脳みそに刻み込まれているだろう。ついつい名台詞口にしたりしてね。

話は飛ぶが、しずかちゃんが小泉首相をヒトラーに喩えて失笑を買ったが、小泉首相はヒトラーではなく、ギレンであると言うブログを見つけた。

ちょっとだけ勝手に言わせてもらいます(Blog版): ガンダム的政治論「ギレン・ザビVS小泉純一郎」 コメントを見る
特に放送された映画版「ガンダム」の第一部、ザビ家の長男ギレンが弟ガルマの死に際し、国民の前であらためて鼓舞する有名な演説があるのだが、この演説と奇しくも小泉総理の郵政民営化を固持する姿がダブっていたのだ。しかもギレン・ザビと小泉純一郎、彼ら二人に類似点は少なくない。
まあ、ギレンはヒットラーの尻尾だけどね(笑)

んなわけで、郵政民営化なんて目くらましで本当に問題なのは財務省だろ、と思いつつ、こんな本を注文してみた。

尻尾の闘い、とくとご覧下さい。
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