ブッシュ大統領の軍歴疑惑報道はデタラメ--ブロガーがCBSに異議申し立て - CNET Japan
いずれ執筆される歴史書には、2004年の米大統領選においてブロガーらが行った真の貢献は、政治論争の的となっている事柄の真偽をチェックする多くの素人探偵集団を生み出したことであると記されることだろう。
ブッシュ大統領の軍歴(と言えるものがあるとして)に疑問を呈すメモに対して、共和党支持者によるblogでメモのねつ造が指摘されている。問題はNew York TimesやWashington Postといった新聞紙上で大々的に取り上げられてきた。

この軍歴疑惑メモについてはCNNを参照して下さい。

CNN.co.jp - USA 『ブッシュ氏の軍歴疑惑に新資料 報道後に政府も公開』

しかし、本当にメモはねつ造され、それが「市民の」blogによって明らかにされたのでしょうか?

まず、第一にこれはブッシュを支持する保守派からの疑義であること。彼らは本当に「中立の」意見なのか?

そもそも、ブッシュ政権及び右派は中傷、ねつ造を繰り返している実績があります。現在も、民主党大統領候補ケリー上院議員に対し、ベトナムでの戦功に対し、中傷広告をバンバン流しています。(流しているのは公式には独立した団体ですが、政権と無関係と考えるのはあまりに愚か)

保守派はこれまでにも多くの事実とは異なる中傷で、反対派を攻撃・避難してきた「実績」があります。

今回の件も、大手メディアのねつ造に対する市民の反撃、と言うよりも、保守派(実体は極右)の事実の再ねつ造ではないか、と思えます。

[9/17追記]

ハイテクで文書偽造が容易に――「ブッシュ文書」で話題
 最近公開されたジョージ・W・ブッシュ米大統領に関する32年前の米州軍の覚書が、専門家がにらんでいるように『Microsoft Word』(マイクロソフト・ワード)を使って書かれたものだとすれば、それは近年の偽造の歴史上、とりわけ低いレベルの文書として際立っているということになる。複数の文書鑑定家は今週、『タイムズ・ニュー・ローマン』のフォントから上付き文字まで、時代に合っていないと思われる証拠を次々と指摘しはじめた
こんな記事がhotwiredにありました。
文書の真偽は曖昧なままですが、いずれにしてもきな臭い話だなぁ。