三菱Wakamaru
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(写真はITS未来博でのワカマル)

以前、WBSのロボット特集で語っていた通り、三菱重工業は家庭用ロボット"wakamaru(ワカマル)"の販売を開始するにあたって、6社による共同運営体(JV)を発足させたと発表しました。


三菱重工:重工ニュース:家庭用ロボット「wakamaru」(ワカマル)7社で販売支援共同体を発足 コメントを見る
三菱重工、家庭用ロボット『wakamaru』の販売支援共同体を7社で発足と発表 コメントを見る
三菱重工業(株)は17日、“人と暮らす”というコンセプトの家庭用ロボット『wakamaru(ワカマル)』の販売支援や管理運営に関する共同運営体(通称:JV)を、伊藤忠商事(株)など6社と発足したと発表した。6社の内訳は、伊藤忠商事のほか、オムロンフィールドエンジニアリング(株)、住友商事(株)、西華産業(株)、(株)ベルシステム24、三菱商事(株)。
ASCII24の記事は関連リンクが充実しているのが良い。

ずーと以前から三菱が開発している家庭用ロボット"wakamaru"ですが、とうとう商品化へ進むようです。家庭用ロボットと言うコンセプトについては、賛否両論と言うか、識者については否の方が多いような印象。その最大の理由は"そんなことわざわざロボットにしてもらわなくても困らない"と。

ハイ、俺もつい昨日まではある本を読むまでそんな風に考えていました。

実は、"wakamaru"は俺のためのロボットではないのだな、世の中の大多数の人、すなわち朝起きて飯を食い、会社や仕事へ行く、二足歩行は不整地走行もばっちりで2本のアームで細かい作業を問題なくこなす、なんて人のためのものでは。

そういえば、愛知万博プロトタイプロボット展で行っていたデモでも、人間は怪我をした人と言う設定だった。

このJVの課題は、技術的なものよりもこのロボットを必要とする家庭を見いだすと言うマーケティング上の方が大きいのだろう。そういった家庭とJVとのリンクが確立すると言う保証もない。
今では当たり前の存在で、ロボットの用途としては当然の如くの産業用ロボットですら、広く導入されるまで10年以上かかっていたことを考えると、もっと厳しい状況が続くかもしれない。

"wakamaru"の前に道は無い、"wakamaru"の後ろに道が出来るのだ。厳しいだろうけど頑張って下さい、と言うエールを込めて。

あと、ちょっとだけ与太話。 JVを発足させたとなれば、きっと専用のドメインを取得したに違いない。そう思って"www.wakamaru.***"を調べてみた。 答えは、"wakamaru.net"でした。
今は、三菱重工のページにリダイレクトされます。

目は飾りです。