ボーダフォン、3G新モデル「703SH」「903SH」 コメントを見る
ボーダフォンは、W-CDMA方式とGSM方式に対応したシャープ製端末「703SH」「903SH」を発表した。発売日は、703SHが8月上旬以降、903SHが8月中旬以降とされている。これに伴って28日、都内で発表会が開催された。
と言うわけで、ようやく"まともな"第三世代携帯"x03"シリーズが発表となりました。昨年9月に発表された"世界共通端末"は散々な出来で、懸念した通りボーダフォン失速の一因になるし、新しい料金プランを発表するもののその多くは3Gサービス向けで、でも新しく発表される携帯は2Gばかりと言うチグハグな状態に終止符が打たれる・・・と良いな。

今度の"x03"シリーズは、世界共通端末の失敗を反省し、日本向けインターフェースを備えているようです。

ITmediaモバイル:世界標準から日本向けUIへ──Vodafone 03シリーズ コメントを見る
“03シリーズ”とボーダフォンが呼ぶ「703SH」「903SH」は、日本向けユーザーインタフェース(UI)の整備とAAC+への対応が中心。ほぼ“PDCに遜色ない”UIが搭載されている。
単なる"日本語化"ではなく、日本のユーザーにあわせた"ローカライズ"をしっかりやっていると言うことで、実物をいじってみるまで安心はで禁物ですが、期待できそう。

俺としては3G端末最軽量で、Bluetoothに対応している"703SH"がかなり気に入った。次の機種変更の最右翼。何となく、SH700iに似ているような気もするが…

以前、Vodafone、3つの定額をアピールする"しまクリ三兄妹"と言うエントリーで、

ボーダフォンに必要なのは、このような"低価格"をアピールすることではなく、いち早く魅力的な3G端末を揃えることだろう。低価格を訴求することでユーザーを獲得できるのであれば、Tukaはもっとユーザーを増やしていただろう。一時的にせよ、Tukaがユーザーを増やしたのは、低価格を訴求したからではなく、斬新な端末によるものだ。日本では三番手(しかも二位に大きく離された)だが、世界最大の携帯キャリアであるのだから、(日本語化ではなく)ローカライズさえ頑張れば、決して無理なことではないと思うのだが。
なんて書いたのだが、このSH2機種の発表によって少し心配が和らいだ。反転攻勢のために、この王道SHシリーズに加えて個性的な端末をラインナップして欲しい。世界共通端末のうち唯一702NKのみマニア層におおいに受けたのは記憶に新しいが、Nokiaには他にも様々なスマートフォン、HDD搭載のN91やQWERTYキーボード搭載のCommunicatorなんかがあるし、モトローラの"Moto Q"なんか投入すれば"M1000"なんか目じゃない気がする。

それに何より、登場が待たれる"iTunes携帯"を日本で独占販売なんかしちゃった暁には再度auを逆転するのも夢ではない。多分。

ただし、イーヅカワールドで指摘があったように
ボーダフォンが苦戦しているのはユーザー対応が
後手に回ったと言うのが一番大きいと思うんですが、
一番大きいのは独自性がぶれているところにあるんじゃないでしょうか?
と言うように、サービスにしろ料金にしろ他社追随と言う情けない状態を脱して、これぞボーダフォン、ボーダフォンのユーザーで良かったね、と言う新しいものを打ちだして欲しいところ。定額制にしろ悪くないサービスだと思うのですが、後出しだとどうしてもインパクトに欠けますからね。もう一つ指摘のあった端末とサービスのミスマッチは今回の新機種で(多少なりとも)解消されると思うので、是非、次はサービスでどどーんと一発かまして下さい。