最近サーバの熱に困っている。

40Uの19インチラックに、(1U×2(クラスタ))+(2U×2(クラスタ)+ストレージ)+(2U×2(クラスタ))と言う構成で実装しているのだが、とにかく熱が凄い。

ファンはフル回転で回り続けるものの、廃熱が追いつかず、1Uサーバの一台が異常な熱のため停止する状態。背面扉をメッシュに変えてみたがあまり効果はないようだ。

当面の対策として、前面扉を外して冷気吸い込むようにしている。

一回試しに冷た〜い缶コーヒーをサーバの後ろに置いておいたら、1時間ほどであったか〜いコーヒーに様変わりした。多分、目玉焼きも作れるだろう。

そんなおりに、こんなニュースが!

IBM、データセンター向けサーバ冷却用ユニット「Cool Blue」を発表:ニュース - ZDNet Japan コメントを見る
標準的なデータセンターの冷却装置によって供給される冷水を利用し、サーバラックの厚さ10センチの背面パネルに毎分30〜38リットルの水を循環させ、熱を外に逃がす仕組みになっている。
これはいい!欲しい!と思ったが、IBMのサイトにはまだ商品情報として載っていないようだ。米国では$4299で販売するそうだ。
なお、原文には写真も載っている。

ちょうどスタパブログにも水冷についての記事が。NECの水冷式Express5800サーバについて書かれていた。
スタパブログ: 吊しの水冷マシン欲しいかも コメントを見る
が、まあその静かなコト。RAID構成のHDD(複数台)が載っていたりしたが、常時スゲく静か。また、素人細工の水冷ユニットと違い、ユニット自体が非常に小さくてシンプルであり、かつ、ほぼ完全にメンテナンスフリー。俺の水冷ユニットは数カ月に一度クーラントを追加したり漏れ点検したりしてプチ手間がかかるが、それと比べるとさっすがマジメなメーカー製の水冷サーバーであった。
とのことで、うーむ素晴らしい。

少し突っ込むとすれば、水冷式はアップルからも出てますよ、と言うことだけ。日立はかつてノートPCに搭載していたが、現行モデルではなさそうだ。

アップル - Power Mac G5 - デザイン コメントを見る
ただ、やはり水冷式は部品点数も増えるため、コスト&メンテの面で不利なのは否めないな、と。それとラックマウント式では解決にはならないだろうな。ラックの中に熱がたまるだけだし。
19インチラックで水冷式のものがないかと探してみたが、見つからなかった。Pentium Dがサーバ用として使われることを考えると、今後ますます熱対策は重要になるわけで、ラックメーカー各位におかれては是非とも対策をとられることをお願いします。

そういえば、昨年水冷システムの標準化を目指して業界団体"Liquid Cooling Forum"が結成されたけど、どうなっているんだろ?サーバが開かない…

上記サーバラックですが、扇風機を用意する所存です。