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昨晩は、感情に任せて勢いで書きなぐってしまって、正直反省中。コメント頂いた森山氏、Baby_touchさんに感謝するとともに、森山氏のPC Watchの記事をベースに、再度まとめ直す。実際、思った事の半分も書けなかったし。


気になったロボット

気になったロボットについて少し。

味見ロボットは、ロボットというかPaPeroである必要が分からなかった。

スマートパルは、なんか昔のSFに出てくるロボットのようで、少し怖い印象。でも、これもロボットである必要性あるのかなあ。

EMIEWはチラリとしか見れなかった。残念。

リプリーQ1 expoは、アクトロイドより自然な印象。装いのせいかもしれないけど。

飛行船及び飛行機ロボットについては、ここで展示する必要性があるのかな?ちゃんと飛行できる場所でないと訴求性がないのでは?

パワーアシストスーツHALはちょうどエリアの角にあり、注目度が高い割に一度に見れる人が少な過ぎる。遠目に米袋を持つところが見えただけだった。ここでもTVスタッフがブースに入ってインタビューしたりしていて、羨ましい。

KOHAROは動くところを見れなかった。残念。

鉄犬鉄犬は人が多くて、泥棒役の人しか見れなかった。PC WATCHの記事では"外装もなし"と簡単なコメントしかなかったが、ちゃんと外装を付けているのもいた。折角なので、写真をアップ。ビデオでテケテケ歩く姿を流してたので是非見たかったなぁ。 (コメントを受けて森山氏はキャプションを修正されていた。)

STUDIOUS(スタディアス)のデモは、お隣の"M-TRAN III"に比べ、ちょっと分かりにくかったかも。"北野共生システムプロジェクト"の"PINO"も確か学習型のアルゴリズムでしたよね?と尋ねたら、そうなんですか?と言われた。違ったけ?

海蛇ロボットは、俺が横を通るといつも調整中。そして何故かいつも金鯱が泳いでいた。巡り合わせというやつか。

ステージゾーンのロボットについては、俺が見たものは全て動いていたが、かなり問題があったようだ。初日以降対応も含め改善されていると言うが・・・・

雑感

顔は大事だよなぁ、と。Wakamaruは人間の目に当る部分は、ダミーなのだが、子供たちに人気だった。PaPeRoも同様。逆に、スマートパルなんかは怖い印象。PBDR(ダンスパートナーロボット)のリアルな造形も怖かった。

少しデフォルメしてあるぐらいが、丁度いいのかもしれない。

今後は、ロボットは単体の開発ではなくて、協調動作が大事になるのでは?と言う印象。レスキューロボットにしても、"たったひとつのさえたやり方"と言うのはなさそうだし、クローラー型、海蛇型、多脚型が相互に連携して動いたら、、と夢想してしまう。

これから見る人へのアドバイス

ささやかながら、アドバイス。まず、会場でパンフをもらってデモのスケジュールを確認するとともに、会場の位置関係を把握。いったん外に出て、作戦を練って再度入場するのがいいと思う。 昼間は遠足の小学生等とかち合う確率が高いので、16時以降が見やすいと思うが、デモの時間との兼ね合いがあるので悩ましいところ。昼間は屋外のデモを中心に組み立てるのがいいかも。

俺も色々書いたし、研究者はもっと厳しいことを書いているが、一般入場者にとっては楽しめるイベントだし、面白いと思う。既に会期は半分終了したが、興味がある人は是非足を運んでもらいたいなと思う。

以下、愚痴とか諸々。

運営の不備

まず、散々愚痴を書いたが、初日はステージの前に報道(主にテレビ、俺が確認したのはNHK及びCBC(中部日本放送)社名不明が5,6社)が陣取って一般入場者を妨げていた。森山氏はコメントで、
完全に愚痴でしかありませんが、テレビは邪魔だなと感じているのは、我々も同じです。
テレビは一つのメディアで少なくとも3〜4人分はとりますからね。ただ、テレビは視聴者数がけた違いです。だから仕方ないなと思っています。

ですが、イベント運営側は当然そうなることを予想できていたはずだ、と思います。
ロボットがうまく動かなくなることも、メディアと一般がごちゃごちゃすることも。
そういうこと全てをひっくるめて「イベント運営」なわけで、なんだかなあと思わざるを得ませんでした。
と書かれています。

俺は当初、傍若無人なカメラクルーに腹を立て、そのことに触れない人にかみついたりしたわけですが、正直、これは運営側の不手際と言う森山氏の意見が正しいと思います。当日、午前10時から11時まではプレス向け、11時から一般入場開始だったけですが、混雑を避けるため、プレス向けの時間をもう少しとっても良かったのでは?また、ステージを見物する際、後ろの人はかなり見にくい。背が低い人は前の人の背中と頭だけしか見えない事もあるでしょう。台を用意するとか、一工夫欲しいところ。

ただ、テレビ局の人間にも、人間として配慮が必要だと思うのは正直なところ。

また、事前情報が少ないのもネック。一般入場者は入り口で渡されるパンフを頼りにどのデモを見るか作戦を立てる必要があるのですが、デモンストレーションのスケジュールはA4のチラシ一枚。これでどこでいつ何が行われているのかを把握するのは非常に難しい。紙媒体が難しいなら、せめて事前にWEBにアップしておくべきでしょう。アップされてたようです。出来れば、見たいデモを選ぶとスケジュールを立ててくれる機能があれば・・・難しいか。俺は5時間かけて回ったが、大分見逃した。

会場のモリゾー・キッコロメッセは入り口と出口が決まっており、一定のルートで回るように作られていますが、実際には随所で色々なデモが行われており、ルート通りに回るのは難しいでしょう。人の動線を考慮した構成とは思えません。ちなみに俺は馬鹿正直に5周しました。

スタッフは、個々のブースのスタッフ(赤いジャンパー)は多く見られましたが、全体を統括するスタッフ(青ジャンパー)が不足しているように感じた。

良く言えば、手作り感溢れる、悪く言えば素人臭いイベントと言う印象。予想される入場者の事を考えれば、"プロ"が必要でしょう。 ・・・もし"プロ"が携わってあれだったら。。。。いやいやそんなことは無いと思う。

コンセプト不在

PC watchに
また2020年、ロボットとの暮らしを想定している展示なのだが全体としての統一感はなく、今ひとつ分かりにくい展示だ。
と書かれているが、実は、NEDOには明確なコンセプトがないのかもしれないと言う印象。今は、2020年(これも便宜的なものでは?)に必要とされるロボットを模索している感じ。

逆に、コンセプトが明快なのは、米国防総省の国防高等研究計画庁(DARPA)。

SEGWAYベースの"RMP"Talon等。パワードスーツの研究も支援してましたね。

これは、NEDOが研究のコーディネータであって、最終利用者でないせいではないかなあ。DARPAは最終利用者である軍に"何が必要か"と言うことを理解しているから、どのようなロボットが必要か、と言うことに明確なビジョンがあるのだろう。

"ゆき太郎"のエントリーで"ここは一つ、雪に悩む自治体及び国道を管理する国土交通省、道路公団等が研究開発に協力し、早期に実用化にこぎ着けて欲しい。"と書いたのは、やはりエンドユーザーからのフィードバックがないと実用化は難しいのでは?と思ったから。ユーザーニーズって、一番分かっているのはユーザーだと思うし。

ここで提案したいのは各プロジェクトでWeblog或いはそれに類するものを利用しては、と言うこと。各研究室や研究者のサイトというのは、正直分かりにくい。現在、ソフトウェアの開発や、システムの開発に関して開発者によるWeblogが開設され、告知や意見交換に利用されている。これと同じようにロボット開発に関しても設計思想や、研究の目的、開発状況をつまびらかにすることはメリットがあるのではなかろうか。そこから交流が生まれれば、"純粋工学"からも脱せるのではなかろうか、と。

既に、未来ロボット技術研究センター(fuRo)ではcocologを利用したブログを開設している。
fuRo ---未来ロボット技術研究センター powered by ココログ コメントを見る

あとは学生さんのブログがちらほら。
その他の開発者の方々にも是非、ブログを開設し、広く無知蒙昧な輩の蒙を啓いてもらいたい。無知蒙昧の一人として読みたいだけなんだけどね。

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