殺傷能力を備えた軍用ロボット車両、イラクに配備へ(上) | WIRED VISION コメントを見る
フロリダ州オーランド発――ゲリラを捜索し、路傍の爆弾を処理し、アフガニスタンやイラクで洞窟や市街地の廃墟の中を這い回る。ロボットたちにとって、こうした仕事はほんの手始めにすぎなかった。米陸軍は現在、新たな「任務」を担うロボット車両部隊の養成にあたっている。今度は銃を搭載したロボット軍団だ。
殺傷能力を備えた軍用ロボット車両、イラクに配備へ(下) | WIRED VISION コメントを見る
計画が順調に運んでいれば、そのころには、武装型タロンが実用化されて約1年が経過しているはずだ。ロボット車両のコントロールが効かなくなり、「銃の暴走」が起きるのではという懸念を抱く人もいるかもしれないが、陸軍のトーディロス軍曹によれば、その心配は無用だという。
先日書いた米陸軍、マシンガンを装備したロボット「Talon」を2005年導入へと言うエントリーに続き、軍用ロボットのニュース。

ライフルを備えた"Talon"の配備について、軍事関連のシンクタンク『グローバルセキュリティー』の責任者、ジョン・パイク氏の言葉

「これは来たるべき未来を暗示するものだ。理にかなっている。こうしたロボットには、手紙を出すべき家族もいない。ロボットたちは恐れを知らない。兵士を送り込むのが難しい場所にも配備できる」とパイク氏。
軍事力がますます安易に使われる・・と言うことか。

陸軍のトーディロス軍曹の言葉。
「タロンが勝手に発砲することはない。これを使うから大丈夫だ」と言ってトーディロス軍曹が見せたのは、小さな銀色の鍵の束だ。この鍵をブリーフケース大のコントローラーのロックに差し込んで使う。タロンはスイッチ1つで再起動し、セーフモードに戻るという。
過ちを犯すのはいつも人間だ。

しかしいつかは、ロボットは高度化し【スマート】な"Talon"の後継機が現れるのだろう。それは果たして"完全なコントロール"可能な代物だろうか。
再びパイク氏の言葉。

「これによって全く新たな未来が開ける。それは非常に素晴らしいものであると同時に、悪夢の予感もはらんでいる。一方では、生身の兵士たちがいわゆる従来型の戦争??力がほぼ拮抗している人間どうしの戦い??に身を投じる機会が減り、そのような戦闘行為が過去のものになるというメリットがあるが、もう一方では、そのために軍隊が人間性を失い、世間の人々から『ターミネーター』のような戦闘マシンに見られる事態も起こり得る」とパイク氏は語った。
なんて貧弱な想像力だろう、、、恐ろしいのは"世間の人々から戦闘マシンに見られる"事だなんて。

日本のロボット研究は"人との共生"や"生活に役立つ""人のパートナーとしての"ロボットの研究をされている研究者・開発者が多いと思うのだが、"Talon"や他の軍事ロボットについてどのように考えられているのだろうか?。テムザックの"援竜"なんて、すぐにでも軍事利用な気がするし。

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